地域医療担う医師の理想像議論 岡山

 岡山県内の医師不足地域で働く医師の養成について考えるワークショップ(県地域医療支援センター主催)が30日、岡山市であり、地域医療に携わる病院長や医師、行政関係者ら約50人が、求められる医師像などを議論した。 参加者は6グループに分かれ、地域医療を担う医師像や若手を指導する側の医師に必要な能力について意見交換。グループごとに内容を発表し、情報を共有した。 医師像については、多職種、他施設との連携が求められることを踏まえ、人間性を重視する意見が多く、コミュニケーション能力や高い倫理観を備えることの必要性が指摘された。地域と関わりを持つことの大切さを訴える声もあった。 講師を務めた岡山大医療教育統合開発センターの万代康弘副センター長は総括のあいさつで「明確な目標を設定した学びの場を若手医師に提供し、その医師に対する評価を本人にフィードバックしながら指導を進めてほしい」と医療関係者に求めた。