米海兵隊受け入れ可否は議論せず 岡山 陸上自衛隊日本原演習場


 米海兵隊から陸上自衛隊日本原演習場(津山市、岡山県奈義町)での単独訓練実施を打診されている津山市は30日、周辺住民と市議でつくる「演習場対策委員会」(14人)の定期会合を同市新野東の市勝北支所で開いた。訓練実施に伴う地元要望に関して、米軍との仲介役を担う防衛省から回答がないとして、今回は受け入れ可否についての議論は行われなかった。 5月の前回会合では委員から「米兵の宿泊予定地が民家に近く、再検討をお願いしたい」などとの要望が出されていた。この日の会合では、市の担当者が防衛省中国四国防衛局からの説明を報告。「どこまで対策が可能か、あらゆる方向から米軍と調整中で、もう少し時間をいただきたいとしている」と述べた。次回会合は11月か12月の予定。 単独訓練を巡っては、奈義町は既に受け入れを決定。同市は同委員会の答申などを基に考えを示す方針で、出席した宮地昭範市長は「将来にわたる大変重要な案件。地元の意見を聞きながら慎重に対応していく」と述べた。