倉敷障害者解雇 法人が再生法申請 岡山


 倉敷市内で障害者の就労継続支援A型事業所が閉鎖し、多数の利用者が一斉解雇された問題で、施設を運営していた一般社団法人「あじさいの輪」(同市片島町、江草寛幸代表理事)と、2社のグループ企業が岡山地裁に民事再生法の適用を申請し、地裁から監督命令を受けていたことが25日、分かった。 民間信用調査会社・東京商工リサーチ岡山支店によると、負債総額は調査中。今後、財産処分などには、選任された監督委員の弁護士の同意が必要になる。民事再生では、地裁の開始決定が出れば、事業再生を目指すことになるが、棄却されれば通常は破産手続きに移行する。 グループ企業は江草氏が代表取締役を務める「プロジェ」(2013年設立、資本金750万円)と、「あじさいの花」(市川孝子代表取締役、14年設立、同1千万円)。本社はともに「輪」と同じ同市片島町。 プロジェは倉敷市内でウナギ養殖場や飲食店を営むほか、経営コンサルティングも手掛ける。「花」は13年設立の「輪」とともに市内でA型事業所を複数開設、「輪」の4事業所は経営不振などを理由に7月31日に閉鎖した。「花」の事業所は運営を続けている。