<中国道タイヤ事故>教師の夢絶たれ 岡山大の同級生悲痛  道路緊急ダイヤル(#9910)


 岡山県津山市の中国自動車道で、大型トレーラーが路上に落ちていたタイヤに乗り上げて横転し、親子2人が巻き込まれて死亡した事故で、亡くなった岡山大教育学部4年、中村亜美さん(21)=岡山市北区=は、来春から中学校教諭として県内で働くことが決まった直後だった。友人らは「あみちゃんは、いつもみんなを引っ張ってくれる存在だった。亡くなったなんて信じたくない」と突然訪れた悲しみを語った。

 友人らによると、亜美さんは中学時代の恩師に憧れて教師を目指し、学内では同じく教職を志す仲間に勉強会の開催を提案するなどリーダーシップがあった。7月の教員採用試験直前には、キャンパスで友人と午前9時ごろから約12時間の試験勉強をするなど、夢に向かって一直線だった。今月6日、岡山県の試験に合格。来春から念願の数学教諭になることがかなったばかりだった。

 性格は明るくお酒も強かったといい、「飲み会ではいつもみんなを優しく介抱してくれた」(同級生)。テニスサークルにも所属し、中国・四国地方での大会ダブルスで優勝するほどの腕前だった。飲食店や塾講師のアルバイトも掛け持ちし、不登校の子供たちを支援する非常勤講師のアルバイトも週1、2回していた。「何にでも頑張り、全力投球だった」と友人は振り返る。

 あの日、亜美さんはいつも通り授業に出席していた。「岡山駅までお母さんを迎えに行って、鳥取にいる妹に会ってくる」。笑顔でキャンパスを飛び出して行ったのが最後となった。亜美さんはその後、母親の歯科技工士、美香さん(49)=広島市安芸区=と合流。軽乗用車に乗り、中国道を利用して鳥取に向かう途中で事故に遭ったとみられる。

 同大4年の中村鴻志(こうじ)さん(21)=岡山市北区=は、友人からの一報で事故を知った。信じられなかったが、テレビのニュースに映る壊れた軽乗用車は亜美さんのものだった。「みんなで遊びに出掛ける時に出してくれた車で、青ざめた。この夏も車で一緒にバーベキューに出掛けたのに……」と言葉を失った。

 中村さんは「名字が同じなので4年間ずっと出席番号が前後し、一緒にいるのが当たり前の存在だった。言葉が見つからない」と唇をかみ、「見ててよ、あみちゃん。あみちゃんの分も僕が立派な先生になるから」と、思いを募らせた。

 【ことば】岡山タイヤ落下2人死亡事故

 18日午後8時15分ごろ、岡山県津山市の中国自動車道上り線で、路肩にいた親子2人が、路上のタイヤに乗り上げて横転した大型トレーラー(約20トン)にはねられ死亡した。親子の乗った軽乗用車も事故直前に同じタイヤに衝突して走行不能になり、親子は路肩に避難して110番をし助けを求めている最中だった。タイヤは直径約1メートルで、大型トラックのスペア用や積載物だとみられている。県警は自動車運転処罰法違反(過失致死傷)などの容疑を視野に捜査している。

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路上の古いスペアタイヤ、直前に落下か 中国道2人死亡

 岡山県津山市の中国自動車道で18日夜、路上に落ちていたタイヤに接触した大型トレーラーが横転し、同じタイヤに軽乗用車で乗り上げて路肩に避難していた親子2人がはねられ死亡した事故で、タイヤは別の車が事故直前に落とした古いスペアだった可能性が高いことが県警への取材でわかった。県警は高速道路の通行記録などを調べ、タイヤを落とした車の特定を進める。

 県警によると、タイヤはトラックなどの大型車両用のもので、重さ約90キロ、直径約1メートル。ホイールが部分的にさびており、古いものとみられるという。

 現場付近には車体とスペアタイヤをつないでいたとみられるチェーンも落ちていたことから、県警は大型車両の車底部などに取り付けられていたスペアが外れ、落下した可能性があるとみている。

 県警は、料金所やトンネルのカメラや、事故時に付近を走行していた車のドライブレコーダーの映像を回収。道路交通法(転落防止措置義務)違反容疑や、自動車運転死傷処罰法違反容疑の適用を視野に、タイヤを落とした車の割り出しを急いでいる。

 亡くなったのは、歯科技工士の中村美香さん(49)=広島市安芸区=と長女で岡山大教育学部4年の亜美さん(21)=岡山市北区。2人は路肩に避難していたが、タイヤに接触して横転したトレーラーがガードレールをなぎ倒しながら2人をはねたとみられるという。2人がガードレールの内外のどちら側に避難していたのかはわかっておらず、県警が引き続き調べている。2人は鳥取県へ親族に会いに行く途中だったという。

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中国道死亡事故 親子は「非常駐車帯」に避難か


18日夜、岡山県の中国自動車道で、路上に落ちていたタイヤに車が乗り上げて路肩に避難した親子が、大型トレーラーにはねられて死亡した事故で、2人が避難したのは車のトラブルがあった時などに駐車するための「非常駐車帯」と見られることが警察への取材でわかりました。警察は、2人が安全を確保しようとしたものの、事故に巻き込まれたと見て当時の状況を調べています。

この事故は、18日夜、岡山県津山市の中国自動車道で、軽乗用車が路上に落ちていたタイヤに乗り上げて動けなくなり、車に乗っていた広島市安芸区の中村美香さん(49)と、長女で、大学4年生の亜美さん(21)が路肩に避難したところ、同じタイヤに乗り上げて横転した大型トレーラーにはねられて死亡したものです。

警察によりますと、亜美さんは路肩に移動したあと警察に通報した際、「安全な場所にいます」と話していましたが、警察が現場を詳しく調べたところ、当時、2人が避難したのは、車にトラブルがあった時などにいったん駐車するための「非常駐車帯」と見られることがわかりました。

この「非常駐車帯」は幅が3メートル近くで、ガードレール沿いの車道側にあるということです。道路を管理する西日本高速道路によりますと、車道から見て、ガードレールの外側は幅が50センチほどしかなく、その先は下り斜面になっていて、周囲に明かりはないということです。

警察は2人が安全を確保しようとしたものの、事故に巻き込まれたと見て当時の状況を調べています。
【母親の美香さん 周囲和ませる人】亡くなった親子2人のうち母親で歯科技工士の中村美香さん(49)は広島県呉市の歯科診療所に勤めていました。
診療所によりますと、周囲を和ませる明るい性格で、仕事が丁寧だっため、同僚からの信頼も厚かったということです。
娘の亜美さんが教員採用試験に合格した際にはとても喜んで、今回は休みを利用して亜美さんとゆっくり過ごせることを楽しみにしていたということです。
職場にある中村さんの机には20日、花が供えられていました。
同僚の女性は「仕事のことなどで相談をした時は優しくアドバイスをしてくれる人でした。娘さんのことが本当に大好きで、娘さんからもらったキーホルダーをとても大事にしていた姿を思い出します」と話していました。


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<中国道事故>タイヤ落下の車の運転手を任意聴取 岡山県警

 岡山県津山市の中国自動車道で、大型トレーラーが路上に落ちていたタイヤに乗り上げて横転し、親子2人が巻き込まれて死亡した事故で、岡山県警が、タイヤを落としたとみられる車の運転手から任意で事情を聴いていることが21日、捜査関係者への取材で分かった。自動車運転処罰法違反(過失致死傷)などの疑いを視野に捜査している。

 また、現場にスペアタイヤの固定用とみられるチェーンが落ちていたことも判明。タイヤは直径約1メートルの大型トラック用で新しいものではなかったといい、県警はスペア用タイヤが落下したとの見方を強めている。運転手が当時、タイヤを落としたことに気付いていたかどうかや、普段の点検状況について慎重に調べるとみられる。

 事故は18日午後8時15分ごろに発生。津山市の中国道上り線で、路肩にいた親子2人が横転したトレーラーにはねられて死亡した。親子の乗った軽乗用車も事故直前に同じタイヤに衝突して走行不能になり、親子は路肩に避難して110番通報して助けを求めている最中に被害に遭った。
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