岡山 倉敷の「あじさいの輪」民事再生手続き開始へ

 倉敷市内の就労継続支援A型事業所が閉鎖し、障害者220人超が解雇された問題で、事業所を運営していた一般社団法人「あじさいの輪」(同市片島町、江草寛幸代表理事)と同所の関連2社は、岡山地裁に申請していた民事再生手続きの開始決定を受けた。

 東京商工リサーチ岡山支店によると、決定は20日付。関連2社はA型事業所やコインランドリーなどを営む「あじさいの花」(市川孝子社長)と、江草氏が社長を務めウナギ養殖場や飲食店などを運営する「プロジェ」。負債総額は民事再生法適用の申し立て時点で14億8553万円。

 あじさいの輪は経営不振からA型事業所4施設を7月末に閉鎖。事業を続けながらの再生を目指し、9月に同法の適用を申請していた。今月2日には債権者に対し、スポンサーに頼らない自主再建による再生計画を作る方針が説明された。