岡山・旧内山下小学校で「西の丸デェードリーム」 池田光政・綱政をテーマに



 岡山市にある旧内山下(うちさんげ)小学校(岡山市北区丸の内1)で11月23日から、「西の丸デェードリーム」が行われる。

 運営は、「OKAYAMAマチノブンカサイ」「後楽の森と川パークマーケット」などを行うNPO法人ENNOVA OKAYAMA(エンノバ オカヤマ)。岡山市政策局事業政策課による「旧内山下小学校跡地を活用した社会実験企画運営常務委託事業」として初めて開催する。

 岡山の城下町の礎を築いたとされる岡山藩主池田光政・綱政に焦点を当て、歴史をモチーフに文化・芸術を身近に楽しめるようにと企画。2人の治世にちなんだ作品の展示・販売、ワークショップを行う。同法人代表の岡野英美さんは「運営をしながら初めて知る歴史エピソードが多く、知るたびに岡山への愛着が強くなった。そんな経験を来場者にも味わってもらえたら」と来場を呼び掛ける。

 イベント名の「西の丸」は、会場の旧内山下小学校跡地に池田光政が隠居していた岡山城西の丸があることにちなんで付けた。「デェードリーム」は、白昼夢、空想、夢想の意味と、岡山弁で「デェー」は「誰?」を意味する言葉を組み合わせた造語。
 
 ワークショップは、せっけん作家の白神恭子さんによる池田家家紋のアゲハチョウをデザインするせっけん作り(23日、26日)、山本満理子さんによる「綱政が愛した書を書こう」(26日)などが行われる。展示は、新里碧さんが各地の鉱石・宝石などを収集する「奇石家」が岡山城付近で石を交換していたというエピソードに基づいて描いたイラストなどが並ぶ。

 池田光政の時代に作られるようになったとされ、現在は郷土料理の一つである「ばら寿司(すし)」を「柳川はむら」「野菜食堂こやま」「grid kitchen」の3店がアレンジして提供する。26日13時より800〜1,500円で販売する。

 トークイベントは岡山県立博物館学芸課主幹の内池英樹さん、写真家の浅田政志さんと岡野さんの3人で「歴史・とアートと地域を考える・西の丸デェードリームトーク」を行う。歴史エピソードのほか、地域とアートの取り組みついて議論が展開される。24日19時〜。参加料は1,000円。要申し込み。
 
 開催時間は10時〜20時30分。今月26日まで。