岡山理科大獣医学部の入試始まる 当初予定より1カ月遅れ


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岡山理科大獣医学部の入試始まる 当初予定より1カ月遅れ
   
 学校法人「加計学園」が来年4月、愛媛県今治市に新設する岡山理科大獣医学部の入試が9日、岡山市北区理大町の同大で始まった。文部科学省の大学設置・学校法人審議会が8月、新設の可否について判断を保留し、同省の計画認可が11月になったため、入試スタートが当初の予定スケジュールより約1カ月ずれ込んだ。

 同学部の2学科のうち獣医学科の入学定員は140人。この日は専願制の特別推薦入試があり、静かな受験環境を保つとしてキャンパスへの一般の立ち入りは制限された。終了後、宮崎県の高校の女子(18)は「最先端の研究に興味がある。(口蹄疫(こうていえき)などの感染症対策で指揮を執れる)公務員獣医師も選択肢として考えている」と話した。

 特別推薦入試には、四国で卒業後に獣医師として活躍することを希望する人を対象とした「四国入学枠」などの区分がある。獣医学部の入試は、併願制の「C方式」など他の方式の推薦入試が年内に行われた後、2、3月に一般入試が実施される。同法人は、推薦入試C方式の志願者(獣医学科は473人)以外は現段階では志願者数を明らかにしておらず、9日の受験者数も公表していない。
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岡山理大獣医学部 特別推薦入試

学校法人加計学園が来年春、愛媛県今治市に新設する岡山理科大学獣医学部の特別推薦入試が岡山市北区で行われました。

特別推薦入試は岡山市北区にある岡山理科大学のキャンパスで行われました。

獣医学科と獣医保健看護学科の2つの学科の受験生に午前9時半から数学と英語の基礎的学力をはかるテストが実施されたあと、面接が行われました。

獣医学部の特別推薦入試は当初は先月予定されていましたが、文部科学省の認可が遅れ、約1か月ずれこみました。

募集定員は獣医学科が140人、獣医保健看護学科が60人のあわせて200人で、来年2月と3月には一般入試も行われます。
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加計学園運営の岡山理科大学獣医学部 入試始まる


来年春の愛媛県今治市での開学が認可された学校法人「加計学園」が運営する岡山理科大学獣医学部の入学試験が、9日から始まりました。
学校法人「加計学園」が運営する岡山理科大学の獣医学部は先月、開学が認可され、来年4月、愛媛県今治市に新設されます。定員は200人で、推薦入試や一般入試で入学者を選抜することになっていて、最初の「特別推薦入試」が9日、岡山市北区の岡山理科大学で行われ、受験生が学力試験と面接に臨みました。

加計学園によりますと、認可を受けるまで想定よりも時間がかかったため、入学試験の日程は当初の予定より1か月ほど遅れたということです。

試験を終えた宮崎県の女子高校生は「認可されるかどうか心配でしたが、自分は受験するだけなので気にしないようにしてきました。将来は家畜の伝染病を防げる獣医師になりたい」と話していました。

岡山理科大学獣医学部の入学試験は、推薦入試が今月17日まで、また一般入試が年明け以降に行われることになっています。
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2017年12月9日
加計学園設置審の専門委 議事要旨を公開せず 「圧力感じた」証言


 学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設を巡り、審査した大学設置・学校法人審議会(設置審)の専門委員会の議事要旨が、公開対象となっていないことが八日、文部科学省への取材で分かった。この専門委では出席した複数の委員が「主査(座長)の委員から訴訟リスクがあると告げられ、圧力を感じた」と証言。専門家は認可判断の妥当性を検証するため、「公開は必要」と話す。
 公開対象となっていないのは、獣医学の大学教授らで構成する専門委員会(主査・久保喜平大阪府立大名誉教授)。三段階で審査する設置審で一番下に位置する会議体だが、専門家が委員を務め、認可の是非を実質審査する。
 設置審は本年度から、プロセスの透明性を高めようと、最上位の分科会と中位の審査会の議事要旨を公開するようにルールを改めた。ただし、専門委は従来通り対象外とした。
 その理由について、文科省大学設置室は「専門委の議論は、審査意見の素案としてまとめている。設置審がどう評価、判断したかは答申後に審査意見を公表しており、透明性は確保されている」と主張。専門委の議事非公開を見直す考えはないとした。
 しかし文科省が公開した審査意見は、加計学園の計画に対する設置審の指摘事項と学園側の改善内容を列記したもので、専門委でどのような議論が交わされたのかまでは分からない。
 情報公開クリアリングハウスの三木由希子理事長は「どのような議論を経て結論に至ったのか、そのプロセスが問題。加計学園の特区選定手続きや森友学園の問題でも、プロセスが不透明なことが不信感や疑念を招いた」と指摘。「審査意見という結論にかかわる部分だけを公開しても透明性は担保されない。文科省に都合のいい情報公開だ」と話している。 
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政府、4条件クリア、根拠示さず=加計獣医学部新設で-参院連合審査


 参院文教科学、内閣両委員会は7日、学校法人「加計学園」の国家戦略特区による獣医学部新設に関する連合審査を行った。野党は、学部新設に当たり「既存の大学では対応困難」などとする政府の4条件を満たしているかただした。特区担当の梶山弘志地方創生担当相は「特区諮問会議で4項目それぞれの適合を含めて異論なく了承された」と述べるにとどめ、条件をクリアしたとする具体的な根拠を示さなかった。
「犯罪者」発言を陳謝=維新・足立氏-衆院文科委

 共産党の田村智子氏は加計学園の構想が「既存大学で対応困難」と判断した理由をただした。林芳正文部科学相は「カリキュラムの抜本的見直しや教員の大幅な入れ替えが必要になり、既存の組織で対応することは一般的に困難だろうと解釈した」と述べるにとどめた。
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1203
加計学園認可 自民と民進 連合審査会で質疑に合意


自民党と民進党の参議院国会対策委員長が会談し、学校法人「加計学園」の獣医学部の開学が認可されたことを受けて、今週7日に、文教科学委員会と内閣委員会の連合審査会を開いて質疑を行うことで合意しました。
学校法人「加計学園」の獣医学部の来年4月の開学が、先月、正式に認可されたことを受けて、民進党は認可に至る経緯などを政府にただしたいとして、今週7日に、文教科学委員会と内閣委員会の連合審査会を開いて質疑を行うよう求めていました。

これについて、自民党の関口参議院国会対策委員長は4日、国会内で、民進党の那谷屋参議院国会対策委員長と会談し、「参議院としても、しっかり審議したい」と述べ、民進党の求めに応じる考えを伝えました。

これを受けて、自民党と民進党は、今週7日午後に連合審査会を開き、林文部科学大臣と国家戦略特区を担当する梶山地方創生担当大臣に出席を求め、質疑を行うことで合意しました。

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加計学園問題 獣医学部生かす議論せよ

 文部科学省が、学校法人「加計学園」が政府の国家戦略特区を活用して愛媛県今治市に岡山理科大獣医学部を新設する計画を認可した。

 昭和41年以来、実に52年ぶりに獣医学部が新設される。このこと自体、いかに岩盤規制が分厚かったかを物語る。

 多くの野党は依然、反発している。15日の衆院文部科学委員会でも、認可の正当性を強調する政府側と、経緯に安倍晋三首相や首相官邸の関与があったのではないかとする野党側の質疑は平行線をたどった。

 怒声が飛び交う中、首相の「忖度(そんたく)」をめぐる不毛な水掛け論は相変わらずだ。不正は何一つ証明されない。

 専門家による大学設置・学校法人審議会が計画を「可」とした以上、論戦は、新学部をいかに国や地方のために役立てるかに移行すべきではないか。

 学園側も新学部の未来像を堂々と語るべきだろう。産業動物や公衆衛生、感染症などの分野で獣医学教育をリードしてほしい。

 一方で政府与党は、この問題をめぐって支持率を大きく落とした反省も忘れてはならない。「ない」はずの文書が後から出てくるなどの経緯に国民はうんざりしたはずだ。文書管理のあり方など、検討すべき課題は多い。


 到底看過できないのは、日本維新の会の足立康史衆院議員がこの問題をめぐり、自身のツイッターで、「朝日新聞、死ね」と投稿したことだ。朝日新聞は文科省審議会の答申について、社説で「『総理のご意向』をめぐる疑いが晴れたことには、まったくならない」などと報じていた。

 足立氏は「捏造(ねつぞう)報道をする朝日新聞を最も厳しい言葉で非難した」と説明し、国会でも取り上げられた「保育園落ちた日本死ね」という書き込みを念頭に、「日本社会が流行語大賞に選ぶなど許容している」とも述べたという。

 一般市民の投稿であっても「日本死ね」の文言は許容できない。まして足立氏は国会議員である。相応の品格が求められるべきであり、こうした物言いは、それ以前の問題だ。

 言論が気に入らなければ、正しく品位を保つ言葉で反論すればいい。対象が何であれ、「死ね」などという書き込みが許されるはずがない。「選良」という言葉を、自ら死語とする行為である。

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認可に前川喜平氏「総理のお友だちにだけ特権」


 学校法人「加計学園」(岡山市)による獣医学部新設計画をめぐり、林芳正文部科学相が14日に新設を認可したのを受け、文科省元事務次官の前川喜平氏は同日夜、「総理のお友だちにだけ特権を与える行政行為」などと批判するコメントを報道機関に書面で出した。全文は次の通り。

     

 林芳正文部科学大臣は、加計学園の獣医学部を認可してはならなかった。総理のお友だちにだけ特権を与える行政行為であり、我が国の大学行政に大きな汚点を残しました。

 認可がされても、決して幕引きとはなりません。不公正・不公平な行政を押し通し、国政を私物化した事実は厳然と存在し続けます。

 政権側は、国民による追及から逃げ続け、国民があきらめ、忘れてしまうのを待とうとしています。責任追及からの逃亡をこれ以上許すわけにはいきません。私たち国民は、決して忘れてはいけないのです。

   平成29年11月14日

       前川喜平

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