岡山郵便局 10月上旬に遅配相次ぐ 仕分け要員不足で


 岡山県内全域と広島県東部を管轄する岡山郵便局(総社市)で10月上旬、遅配が相次ぎ、郵便局側が差出人に謝罪していたことが日本郵便中国支社(広島市)への取材で分かった。担当者は「常態的なものでなく、一時的に遅配が起こった」と説明している。

 中国支社によると、10月7~9日の3連休にあわせて10月上旬に企業からセールなどの案内が大量に届き、郵便物が集中。事前の情報収集が不十分だったため、仕分けに必要な人員が不足し、遅配につながったという。

 郵便局側は差出人側に電話や訪問で事情を説明し、謝罪した。遅配となった郵便物の数やエリアについては「追跡番号がないため把握できていない」としている。

 中国支社は「大変なご迷惑をかけて申し訳ない。情報収集を積極的にし、配送の遅れを生じさせないよう取り組む」としている。年末年始の年賀はがきのシーズンに関しては、短期バイトの雇用や派遣会社の活用、トラックの本数の増加で対応するという。

 岡山郵便局は5月に開局。これまでは岡山中央(岡山市北区)、倉敷(倉敷市)、福山東(広島県福山市)の3郵便局が担当していた仕分け業務を統合した。現在、1日当たり郵便物約222万8000通、「ゆうパック」約3万9000個を取り扱っている。