岡山・最上稲荷で「お火たき大祭」 護摩壇の炎に無病息災祈る



 今年一年の無事に感謝し、来年の無病息災を祈願する「お火たき大祭」が9日、岡山市北区高松稲荷の最上稲荷で始まった。10日までの2日間でお札や護摩木約20万点をたき上げる。

 初日はまだ暗い午前5時45分、本殿裏の山の中腹にあるお堂で僧侶が神火(しんか)を採取。信徒ら約80人の行列が、神火を載せたみこしを中心に進み、本殿前の護摩壇(高さ約1メートル、約3メートル四方)に運んだ。

 僧侶らの読経が響く中、稲荷日應(にちおう)山主が護摩壇に火を移すと、大きな火柱が上がった。参拝者らは、持参したお札やお守りを納め、燃え盛る炎を前に手を合わせ、無病息災や家内安全を祈っていた。

 10年ぶりに参拝した会社員広政和子さん(50)=同平山=は「前回参拝した時より年を重ねて健康の大切さを感じるようになった。病気をしないよう祈りました」と話した。

 10日は午前7時~午後5時に行われる。