岡山 玉野海洋博物館にサメが仲間入り 会議所女性会「ツマグロ」寄贈


 玉野市の玉野海洋博物館にサメの一種ツマグロ1匹が11月、仲間入りした。水面から背びれをのぞかせたり、尾ひれを揺らして悠々泳いだりと、小さいながら貫禄十分。りりしくもかわいい姿が、家族連れらの人気を集めている。

 ツマグロは西太平洋、インド洋の温帯、亜熱帯水域に分布。日本では沖縄のサンゴ礁に生息する。成長すると体長1・5メートル、体重30~40キロに。ひれの端が黒いことが和名の由来で、英名は「ブラックチップシャーク」。

 海洋博物館に来たのは夏に生まれた雌で体長50センチ、体重約1・5キロ。玉野商工会議所女性会が、創立30周年記念事業として寄贈した。本館に入って右側にある水量50トンの大水槽で、約100匹のほかの魚と共に過ごしている。

 岡秀彦館長によると、最初は落ち着かない様子で、水槽のガラスにぶつかることもあった。環境に慣れるのに時間がかかるかもしれないと心配したが、翌日からは流れに乗って泳げるようになり、餌のアジもしっかり食べている。「小型のサメの中でも、体や顔つきがかっこいい。大きくなると迫力が出てくるので、かわいらしいサイズで楽しめるのは今のうちでは」という。

 玉野海洋博物館でツマグロを飼育するのは、3年ぶり2回目。開館は午前9時~午後5時。水曜定休。