岡山県内6漁協のカキ食べ比べ 倉敷の漁連直売所にカキ小屋オープン

 瀬戸内海に面した岡山のカキが産地ごとに味比べできるカキ小屋が、県漁連の水産物展示直売所「ふゅ~ちぁ~」(倉敷市児島駅前町)内に冬季限定でオープンした。美食家らの人気を集めそうだ。

 県内では東部で日生町、伊里、邑久町、牛窓町の4漁協、西部で寄島町、笠岡市の2漁協でカキを養殖。関係者らは一般論だとしたうえで、「中には3年ものも含む東部は殻が比較的大きく、身太りも良い。西部は粒のサイズで引けを取るかもしれないが、身は濃厚な味わい」との特徴があると説明している。

 野趣あふれる雰囲気の中、新鮮な殻付きカキを炭火でたっぷり味わえるカキ小屋は、産地ならではのスポット。県内でも以前よりは増えたとはいえ、まだ数えるほど。県漁連はニーズに応じ、同直売所の一角にビニール囲いのスペースを確保し、4人がけの炭火こんろを12基備えた。

 最大の特色が、県内6漁協すべてのカキを取りそろえた点。使用料は90分で1人500円。30分延長で同200円。あとは直売所で好みのカキ(1キロ千円=25~30個程度)をはじめ、魚介や肉類、酒などを求め、自由に楽しめる。

 県内のカキ(殻付き)生産量は平成28年度で約1万4千トン。減少傾向なのは気がかりだが、広島、宮城県に次ぐ全国3位の座を保っており「カキは岡山の特産品との認知度を高めたい。各産地ごとの微妙な味の違いを食べ比べてみてください」(上柏恒一所長)とアピールしている。

 営業は4月中旬までの土・日曜、祝日。予約すれば平日も可。問い合わせは同直売所(電)086・473・2778。