岡山 「北前船」寄港地発展呼び掛け

 江戸、明治期の海運を担った「北前船」の歴史を生かし、民間の立場から寄港地の活性化や観光振興を目指す一般社団法人「北前船交流拡大機構」(浜田健一郎理事長)は17日、新春の会を岡山市内で開いた。 同機構はANA総合研究所、JR西日本、日本航空など10社が参加。北海道と東北、北陸の11市町が申請した「北前船寄港地」の物語が昨年4月に日本遺産に認定されたのを受け同8月に発足した。関係自治体との連携強化やPR動画作成、外国人向け広域観光ルートの検討などを担う。 新春の会は岡山市が昨夏、第20回「寄港地フォーラム」(山陽新聞社などでつくる実行委主催)の開催地になった縁で企画し、地元政財界関係者ら約80人が出席。5月に中国・大連市で開くフォーラムの説明もあり、大橋洋治・寄港地フォーラム最高顧問=岡山市出身=や越宗孝昌山陽新聞社会長らが「国、地域を超えて絆を深め、寄港地発展につなげよう」と呼び掛けた。 北前船寄港地の日本遺産には、倉敷、尾道市など27市町も2018年度の追加認定を目指している。