アクセルとブレーキ間違えか 児童ら10人死傷事故で女を起訴 岡山


 アクセルとブレーキを踏み間違えたとされています。岡山県赤磐市で、集団下校中の児童の列に軽トラックが突っ込み児童ら10人が死傷した事故で、事故のきっかけとなる車を運転していた70歳の女が起訴されました。

 過失運転致死傷の罪で起訴されたのは、赤磐市仁堀西の無職、重森智子被告(70)です。

 起訴状によりますと、1月30日の午後4時過ぎ、赤磐市多賀の県道で重森被告が運転する乗用車が対向車と接触した後、軽トラックに追突。軽トラックは、はずみで歩道を歩いていた集団下校中の児童の列に突っ込みました。
 この事故で4年生の藤原友依さん(9)が死亡するなど、あわせて10人が死傷しました。

 検察は、重森被告が減速しようとした時にアクセルとブレーキを踏み間違え、その結果乗用車が急加速して事故につながったとしています。

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赤磐児童死傷事故で70歳女起訴 運転処罰法違反罪で岡山地検

 岡山県赤磐市の県道で集団下校中の児童5人が死傷した多重事故で、岡山地検は20日、最初の事故を起こした乗用車を運転していた同市、無職の女(70)を自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪で起訴した。

 同地検は起訴状で、計5台が絡む事故に至った経緯を示した。それによると、被告の女は直前に時速50~60キロで走行。前方の車に接近したため、減速しようとした際、ブレーキとアクセルを踏み間違えて車を急加速させ、緩やかなカーブで対向車線にはみだしたとされる。

 起訴状などでは、1月30日午後4時5分ごろ、赤磐市多賀の県道で乗用車を運転中、センターラインをはみ出して対向車とぶつかった上、自分の車を暴走させて元の車線に戻り、前方の軽トラックなどに相次いで衝突。弾みで軽トラックを横転させながら、歩道にいた同市立軽部小3~6年生の男女6人の列に突っ込ませ、4年女児=当時(9)=を死亡、3~5年生4人に重軽傷、他の車の運転手ら5人にけがを負わせたとしている。

 被告は13日に岡山簡裁であった勾留理由開示手続きで「車を止めようと思ったが止まらなかった。アクセルとブレーキの踏み間違いだと思う」と述べた。
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