循環バス「めぐりん」新規路線の運行へ準備 岡山・バス路線廃止問題

 岡山市などを走る両備バスなどが赤字の31路線の廃止を届け出た問題です。廃止の理由に挙げている市内循環バス「めぐりん」が新規路線の運行に向けて動き出しています。

(松木リポート)
「めぐりんの新規路線開設に向けて、運転手の研修が行われています」

 八晃運輸が運行する「めぐりん」は現在、市中心部で4路線を運行しています。20日は、今年4月から運行予定の新規路線を試しに走行していました。

 5路線目となる、めぐりんの新規路線は、岡山駅前と岡山市東区の西大寺地区を結ぶ全長、約24キロです。

(松木リポート)
「新規路線の折り返し地点で、両備バスの停留所のすぐ横にめぐりんの停留所の看板の準備が進められています」

 この新規路線をめぐっては、両備グループも同じ路線を運行しています。両備グループが最大で400円で運行する路線を、めぐりんは最大で250円で運行します。
 そのため、両備グループは全体の収益が減るとして、2月8日、赤字の路線バスの廃止届を提出したことを発表、その数は31路線に上ります。

(松木リポート)
「廃止によりこちらのバス停もなくなります。高齢者らの生活の足として使われているんです」

(廃止路線を利用する人・80代)
「お医者さんにお薬もらいに行くのに普段バスしかないし、免許は返上したし。買い物難民にもなるしね、このバスがなかったら生活できないですね」

(廃止路線の近所に住む人・80代)
「困るわな足(車)がない者はな、今まで通りでもあった方がいい」

 両備グループは、近く今後の対応について発表する方針です。