CDやDVDネット購入1位は 岡山 リアル店舗少ない? 県民性?

 岡山県民はCDやDVDを購入する際、インターネットの通信販売を全国で最もよく使う―。日本通信販売協会(東京)が実施した全国アンケートで、こんな結果が出た。専門家は、県内にCDを扱う“リアル店舗”が少ないのが一因と推測。ネットオークションなどの利用率も全国2位となり、ネットでの買い物を好む県民性が浮かび上がった。

 アンケートは昨年9月、過去1年間に通販を利用したことがある全国の20~60代の1万人に実施。日頃の活用状況を尋ね、都道府県別に比較した。

 CDやDVDを買う際、ネット通販とリアル店舗のどちらを利用するか聞いたところ、岡山県民は30・4%が「ほとんどネット通販」と回答。全国平均の23・6%を上回り、47都道府県の中で最も高かった。「ほとんど実際の店舗」と答えたのは21・7%。残りは「どちらも同じ程度」「購入しない」などだった。

 全国的には、岡山を含む30都道府県で、ネット通販での購入率がリアル店舗を上回った。広島、香川など12県は店舗を利用する人の方が多く、5県は両者が同じ割合だった。

 同協会の依頼で結果を分析した統計サイトの運営者・久保哲朗氏は「岡山県はピアノ普及率が全国4位になるなど音楽への関心が高い地域」と指摘。一方、人口に対する楽器・CD・レコード店舗数が全国36位にとどまり、「リアル店舗の少なさがネット通販での購入率の高さにつながっているのでは」と推測している。

 同調査で、岡山県はネット上のオークションやフリーマーケットの利用率が51・0%と、トップの京都府(53・0%)に次いで高かった。ネット通販のセールを利用する割合も36・0%で全国5位に入り、ネットで買い物をする人の多さが目立った。

 同協会は「岡山県は大学生が多いことも、高いネット利用率に結び付いているのかもしれない。それぞれの県民性を知って、マーケティングなどに生かしてほしい」としている。