岡山市の保育園、まだ1600人落選 (待機児童数が2年連続ワースト2位の岡山市)


待機児童数が2年連続ワースト2位の岡山市。
2次募集の結果がきょう通知されましたが、新年度の保育園が見つからない子どもはいまだに1600人余りに上っています。
新年度まであと1ヵ月余り、岡山市役所の相談窓口にはきょうも小さな子どもを連れた母親が次々に訪れました。
今月5日まで受け付けた2次募集の結果、「利用不可」となったのは1674人、1次募集から93人しか減りませんでした。
2次の募集枠はおよそ480人分ありましたが、周辺部の園が多く、自宅や職場近くを望む保護者とのミスマッチが起きました。
岡山市では保育園の空き状況をホームページで公表していて、残りの枠はおよそ360人。
引っ越しなどによるキャンセルで、中心部でも一部空きが出ています。
岡山市では最終の3次募集を来月5日まで受け付けています。

/////
岡山市「未入園児」1000人

 岡山市は27日、今春に市内の認可保育施設に入園を希望する人を対象にした2次申し込みの利用調整結果に基づき、3次の受け入れ状況をホームページで公表した。2次までに施設が決まらなかったのは1674人に対して、最終となる3次の受け入れ見込みは89施設の約360人で、4月に認可施設へ入れない「未入園児」は千人を超える見通しだ。 市によると、5日まで受け付けた2次で、新たに319人の入園が内定。1、2次を合わせた内定者は1万5903人で前年同期から408人増えているが、申込者の増加もあって未入園児も同38人増となっている。 3次の受け付けは3月5日まで。市は共働きなど保育の必要性に応じて配分される点数に基づいて施設を決める利用調整を行い、同下旬に結果を通知する予定。 市は、27日から入園が決まっていない保護者への個別連絡をスタート。3次の受け入れ状況のほか、企業主導型保育所や一定割合以上の保育士を配置している認可外施設の情報を提供している。 市就園管理課は「3月下旬までに保育士の追加確保などで受け入れができる施設は増える可能性もあるが、未入園児の解消は困難な状況。認可外サービスの案内を含め対応を進めたい」としている。
/////

認可保育所落選 待機児童解消が優先だ

 この春から認可保育所に入るための1次選考を受けて落選した0~2歳児が、全国で少なくとも3万5千人に上ることが分かった。
 多くが待機児童になる可能性がある。増え続ける保育ニーズに対し、保育所が不足している実態が改めて浮かび上がった。
 安倍晋三政権は昨年の衆院選で幼時教育・保育の無償化を公約に掲げた。2019年4月から一部で始め、20年4月には全面実施する方針だ。
 無償化に向けて、保育所の利用希望者が急増している可能性がある。待機児童が多数いる中で無償化を実施すれば、不平等感が増すことは確実だ。無償化を急ぐより、保育所整備を優先させるべきではないか。
 共同通信が66自治体に調査を実施した。調査対象は政令市、東京23区と、昨年4月時点で待機児童が100人以上いた計87市区町村で、66自治体が回答した。
 全体の申込数約17万5千人に対し、受け入れ枠は約14万人だった。競争率は1・25倍になる。89%の自治体で受け入れ枠が足りない状態だった。
 その一方で、京都市などでは受け入れ枠が申込数を上回った。市町村が保育施設の整備を進めているためで、受け入れ枠が足らない自治体でも多くは不足数を減らした。
 それでも落選者が多いのは、保育所の立地などが保護者のニーズと合致しないからとみられる。仕事と子育ての両立を目指す保護者にとっては、必ずしも事態が改善されたとはいえない状況だ。
 待機児童の解消対策として、国は自治体間の枠を超えた「越境入園」を促すことを柱とした子ども・子育て支援法の改正を4月から実施する。
 居住地ではなく、近隣や勤務先の自治体に保育所の空きがある可能性もある。各自治体は相互の調整をスムーズに行ってほしい。
 無償化については、政府は当初、認可保育所に限る方針だったが、「不平等だ」という声を受け、対象となる認可外保育サービスの仕分けの検討に入っている。
 すでに認可と認可外で利用者間には強い不平等感がある。このうえさらに線引きをすれば、新たな不満層が生まれないか、心配だ。
 保育の受け皿不足対策として、保育士数や施設条件などの規制緩和も浮上しているが、保育の質の低下を招く可能性がある。子どもたちがしわ寄せを受けることはあってはならない。
/////