19年春も学生優位の売り手市場 岡山 

 山陽新聞社は29日、岡山、広島、香川県の主要企業を対象とした2019年春の新卒採用計画のアンケート結果をまとめた。採用数を18年春より「増やす」と答えたのは30・4%(45社)。前年調査より8・4ポイント減ったものの、5年連続で30%を超えた。少子高齢化などで企業の人手不足感は強く、今年も学生優位の売り手市場となりそうだ。 「前年並み」は、6・5ポイント増の50・7%(75社)。「増やす」と合わせると81・1%に上り、採用数は高水準が続く見通し。人員増強の理由は、事業拡大や新規出店などが目立った。「減らす」は8・8%(13社、前年調査6・1%)、「採用しない」は1・4%(2社、3・4%)、「未定」は8・8%(13社、7・5%)だった。 経団連の指針では、19年春の採用活動は18年と同様、3月1日に会社説明会、6月1日に選考が解禁される。ところが、調査ではスケジュールを前倒しする企業が目立ち、これまで以上に短期決戦となることが見込まれる。 調査は前年と同数の150社に対し、2月下旬〜3月中旬に実施。前年比1社増の148社が回答した。回答率は98・7%。