岡山県が「Lアラート」運用訓練

 岡山県は24日、災害時に市町村が発令する避難勧告などの情報をインターネット経由で発信するシステム「Lアラート」の運用訓練を行った。県内全27市町村、報道機関14社などが参加し、作業手順を確認した。 Lアラートは都道府県の防災情報システムを介し、市町村から放送局や新聞社に情報を伝える仕組み。訓練は大型台風の接近に伴い大雨や暴風、洪水の危険性が高まり、県と全市町村に災害対策本部が設置された—との想定で行った。 市町村の担当者が各庁舎から「災害対策本部設置」「避難準備」などと県防災情報システムにパソコン入力すると、NHKのデータ放送画面に順次表示された。他の報道機関もLアラートの情報を閲覧した。 県危機管理課は情報の伝達状況を庁内で確認した。「一部の自治体から手順の問い合わせはあったが、全体を通してスムーズに取り組めた。訓練を重ね、災害時に冷静に対応できるよう備えたい」とした。 Lアラートは「local(地域)」の頭文字と「alert(緊急警報)」を組み合わせた造語。2011年、市町村の情報伝達手段の多様化を目的に構築され、福岡を除く46都道府県で運用されている。