米軍の単独訓練に市町と覚書 (岡山県奈義町や津山市) 陸上自衛隊日本原演習場で

アメリカ軍の単独訓練が陸上自衛隊日本原演習場で行われることになり、岡山県奈義町や津山市と中国四国防衛局が、覚書を交わしました。

奈義町役場では、笠木義孝町長と赤瀬正洋中国四国防衛局長が覚書に調印しました。
アメリカ軍は、去年2月、日本原演習場で整地や射撃などの単独訓練を行いたいと防衛省に要請し、奈義町は去年3月に受け入れを表明しました。
一方、津山市では、住民らと安全対策などの調整を続け、受入れが決まったのは今年3月でした。
訓練の日程は決まっておらず、津山市は、直接、アメリカ軍にも安全対策などを申し入れる予定だということです。

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陸上自衛隊日本原演習場で米軍単独訓練 岡山・津山市と奈義町が正式受け入れ

陸上自衛隊日本原演習場で、米軍が単独訓練を行うことを、地元の岡山県津山市と奈義町が正式に受け入れました。

 津山市の谷口市長と奈義町の笠木町長が、米軍との仲介をしている中国四国防衛局との間で覚書を交わしました。訓練期間中に重大な事件や事故が起きた場合は、米軍に訓練中止を求めるなど5項目の内容です。

陸上自衛隊日本原演習場で米軍単独訓練 岡山・津山市と奈義町が正式受け入れ
津山市/谷口圭三 市長
(津山市/谷口圭三 市長)
「国防という国策に協力していくという観点から本日の締結、そして調印となった。覚書に書いたことをしっかりと遵守いただきながら、安心安全な訓練を行っていただきたい」

 陸上自衛隊日本原演習場は、津山市と奈義町にまたがる中四国最大の演習場です。陸上自衛隊と米軍の共同訓練は過去3回実施されていますが、米軍単独の訓練はまだ行われたことがありません。

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米海兵隊訓練受け入れで覚書調印 岡山の2市町と中国四国防衛局

 陸上自衛隊日本原演習場(岡山県津山市、同県奈義町)での米海兵隊による単独訓練について、津山市と奈義町は29日、受け入れに当たっての順守事項を記した覚書を、海兵隊との仲介役の中国四国防衛局(広島市)と結んだ。

 覚書は、訓練や宿営地などに関する内容で両市町とも同じ。米軍宿営地は日本原駐屯地内のグラウンドとする▽急病など特別の場合を除き米兵は外出しない▽夜間はヘリの飛行をしない―といった確認事項の順守や安全対策の徹底、訓練情報の早期提供などを盛り込んでいる。

 津山市役所(同市山北)では、谷口圭三市長と同防衛局の赤瀬正洋局長が調印式に臨み、覚書を交わした。谷口市長は「覚書をしっかり順守し、安心安全な訓練を行ってほしい」とし、赤瀬局長は「覚書を順守することで安心安全な訓練ができると確信している。調印を踏まえて具体的な日程などを調整したい」と述べた。

 奈義町役場(同町豊沢)では、笠木義孝町長と赤瀬局長が覚書に調印。笠木町長は「覚書が順守されなければ訓練はないと思っている。今後も関係機関と調整を図り、演習場の安定使用に努める」とした。

 同市によると、既に示されている9月までの同演習場使用計画には米海兵隊訓練の予定はなく、実施は10月以降になる見通し。

 単独訓練実施を巡っては、昨年2月に両市町に連絡があり、奈義町は同年3月、津山市は今年3月に受け入れ容認を表明し、覚書締結に向けた準備を進めていた。

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