岡山・津山小3女児殺害事件 容疑者の精神鑑定は3年前の事件と同じ医師が担当 / 神戸での容疑者鑑定留置「適当」 岡山女児殺害、簡裁で理由開示


  14年前、岡山県津山市で当時小学3年生の女の子が殺害された事件です。容疑者の男の精神鑑定を、男が有罪判決を受けた2015年の殺人未遂事件の時と同じ医師が行うことが分かりました。

 岡山地検は殺人の疑いで5月、逮捕・送検された勝田州彦容疑者(39)の精神障害の有無や程度を明らかにするため、身柄を神戸拘置所に移して鑑定留置を行うよう求め、岡山簡易裁判所はこれを認めました。

岡山・津山小3女児殺害事件 容疑者の精神鑑定は3年前の事件と同じ医師が担当
岡山簡易裁判所で行われた鑑定留置理由公開手続き
 これに対し、勝田容疑者の弁護人が「県外での鑑定留置は弁護人の接見交通権の侵害だ」として、鑑定留置の理由を公開するよう求めていました。

 29日、岡山簡易裁判所で行われた鑑定留置理由公開手続きで、佐藤拓裁判官は、神戸市で勤務する鑑定人の医師の鑑定作業が円滑に行われるよう場所を決定したことや、この医師が、勝田容疑者が有罪判決を受けた2015年の殺人未遂事件でも精神鑑定を担当したことを明らかにしました。

 弁護人は、中立性と公正性を欠く恐れがあると反発していて、鑑定留置取消請求を行う方針です。

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神戸での容疑者鑑定留置「適当」 岡山女児殺害、簡裁で理由開示

 岡山県津山市で2004年9月に市立北小3年の筒塩侑子さん=当時(9)=が殺害された事件で、県警に殺人容疑で逮捕された無職勝田州彦容疑者(39)の鑑定留置理由開示手続きが29日、岡山簡裁で開かれ、佐藤拓裁判官は「捜査機関が選定した神戸市内の鑑定医による診断を円滑に進めるために、神戸拘置所での鑑定留置は適当だ」と述べた。

 鑑定留置は今月15日から10月30日まで。弁護人は「15年に勝田容疑者が精神鑑定を受けた時と同じ鑑定医で、前回の鑑定内容に引きずられる可能性があり公正さに欠ける」と指摘した。
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