ヒメボタル舞う岡山・備中鐘乳穴 求愛の明滅が光の軌跡描く

 真庭市上水田の岡山県天然記念物「備中鐘乳穴(かなちあな)」周辺で、今年もヒメボタルが舞う季節がやってきた。闇に包まれた木立の中でチカチカと小刻みに点滅し、幻想的な光の軌跡を描き出している。

 水辺に生きるゲンジボタルより小さい陸生のホタル。体長7ミリ前後。オスは飛びながらメスを求め、羽が退化したメスは地表近くから居場所を知らせる。

 備中鐘乳穴は岡山県内有数の生息地。午後8時ごろから光を放ち始めており、求愛の明滅は夜空に輝く星々のようだ。管理、運営する北房鐘乳洞(しょうにゅうどう)観光によると、例年より1週間ほど遅い6月14日に飛び始めた。同社は「騒がしさや人工の光が苦手。防虫スプレーも使わないで」と呼び掛けている。

 7月1、7、8日には観賞会があり、午後9時まで夜間営業する。休憩所でライブや飲食の提供もある。問い合わせは同社(0866―52―2962)。