国際情勢 トランプ大統領、FRBの利上げ継続方針を批判 / 北朝鮮への石油精製品禁輸要請、米提案をロシアが“阻止”


 アメリカのトランプ大統領が、政府からの独立が法律で規定されている中央銀行のFRBが緩やかに政策金利を引き上げ続ける方針をとっていることに異例の批判です。

 「政権が景気浮揚にむけて多くの措置を講じているのに、政策金利が引き上げられるのは気に入らない」(アメリカ トランプ大統領)

 FRB=連邦準備制度理事会は、アメリカ経済が堅調であることから、現在は1.75から2%の間に定めている政策金利の誘導目標を緩やかに引き上げ続ける方針を表明しています。これにトランプ氏は「EU=ヨーロッパ連合や中国は利上げをしておらず、アメリカが不利になる」などと噛みつきました。

 トランプ氏は「FRBが最善と思う策をとらせている」とも発言しましたが、金融政策への恣意的な介入を防ぐためFRBは政府からの独立が法律で規定されており、大統領がこれほど明確に批判するのは異例のことです。

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北朝鮮への石油精製品禁輸要請、米提案をロシアが“阻止”

 国連安保理の制裁委員会で、アメリカが北朝鮮への石油精製品の輸出停止を求める口上書を提案しましたが、ロシアが事実上、阻止したことが分かりました。

 これは、JNNが入手したアメリカ政府が起草し国連安保理の北朝鮮制裁委員会に提案した口上書です。口上書は「北朝鮮への石油精製品の輸出は直ちに停止されねばならない」とした上で、「洋上での違法な積み替え、いわゆる“瀬取り”への警戒を高めるよう要請」するものです。

 アメリカは、これを制裁委員会から全国連加盟国に通達するよう求めましたが、19日にロシアが手続きの停止を申し入れたことが安保理関係者への取材で分かりました。中国もロシアを支持し、半年間、延期されることになりましたが、延期は何度でも更新できるため、事実上、阻止された形です。

 先週には、アメリカは北朝鮮が「瀬取り」を89回行い、石油精製品の輸入量が年間の制限量に達したと報告していました。北朝鮮制裁をめぐって、アメリカと、ロシア・中国の間で水面下の駆け引きが激しくなっています。
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ディズニー、約8兆円で21世紀フォックス買収へ

 アメリカのエンターテインメント大手「ウォルト・ディズニー」がメディア大手の「21世紀フォックス」の主要事業をおよそ8兆円で買収する見通しとなりました。

 21世紀フォックスの映画会社やテレビ制作会社など主要事業の買収をめぐっては、ウォルト・ディズニーが去年12月、フォックス側と524億ドル(約6兆円)で合意していましたが、その後、アメリカ・ケーブルテレビ最大手のコムキャストが650億ドル(約7兆3000億円)で買収する意向を示したため、争奪戦へと発展。ディズニー側は先月、買収額を713億ドル、およそ8兆円に引き上げていました。

 コムキャスト側は19日の声明で21世紀フォックスの買収合戦から撤退し、今後はイギリスの衛星放送大手スカイの買収に力を入れると発表しました。これで、ディズニーによる買収が決定的となりました。

 アメリカでは「ネットフリックス」などインターネットの有料動画配信サービスの利用者が急速に拡大していて、ディズニーは今回の買収で映画やテレビ番組など優良なコンテンツを手中に収め、自前の動画配信サービスを充実させるのが狙いです。

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