岡山 創志学園 2年ぶり2回目の甲子園へ

夏の高校野球岡山大会の決勝が、倉敷市のマスカットスタジアムで行なわれました。
創志学園が、2年ぶり2回目の甲子園出場を決めました。

創志学園は4年連続の決勝進出、対する岡山学芸館は3年ぶりの決勝の舞台です。
1回の表、創志は、1アウト1塁2塁で打席はここまで4試合すべてでホームランを放っている4番・金山。
学芸館の先発はエース金村です。
逆らわず三遊間を破った金山のレフト前ヒットで、2塁ランナーが生還。
この回もう1点を挙げた創志が2点のリードを奪います。
対する学芸館は、2回ウラ、2アウト2塁と創志のエース、西を攻めたてバッターは7番・北木。
右中間への大きな当たりは創志のセンター金谷のグラブの先にぽとりと落ちて2塁ランナーがホームイン。
北木のタイムリー3ベースヒットで学芸館が1点を返します。
その後、創志が2点をあげて4対1で迎えた6回表バッターは創志の6番・中山。
学芸館・金村のストレートをレフトスタンドに叩き込むホームランでリードを4点に広げた創志が試合の主導権を握ります。
何とか反撃したい学芸館ですが、創志の西の切れのいいスライダーと伸びのあるストレートに抑えられ得点を奪えません。
そして9回表、創志の先頭バッターは4番・金山。
変化球をとらえた強烈な当たりはライトスタンドへ突き刺さり、金山の大会新記録となる、5試合連続のホームランで試合を決定づけます。
その裏、最後のバッターを西が三振に打ち取り10対2で学芸館を下した創志が、2年ぶり2回目の優勝で、甲子園への切符を手にしました。

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創志が学芸館下し甲子園出場 高校野球岡山大会決勝


 第100回全国高校野球選手権記念岡山大会最終日は30日、倉敷市のマスカットスタジアムで台風12号の影響で順延となった決勝が行われ、創志学園が10―2で学芸館を破った。2年ぶり2度目の栄冠に輝き、節目を迎える夏の甲子園切符を手にした。

 決勝では平成最多となる19安打を放った創志学園は、4番金山が一回の先制打を含む3安打3打点と活躍。九回には自身の持つ大会記録を更新する5試合連続本塁打を右翼席中段へ運んだ。投げては2年生右腕の西が6安打、11奪三振で完投。今大会全5試合無失策と堅守も光った。昨夏の決勝で引き分け再試合の末に敗れたナインはマウンドに集まり、抱き合って喜びを爆発させた。

 学芸館は投手陣が強力打線を抑えられず、3年ぶりの優勝はならなかった。

 全国選手権は8月5日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する。組み合わせ抽選会は2日。

▽決勝

創志学園
202001203|10
010000010|2
学芸館
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創志優勝を報じる本紙号外配布


 創志学園の優勝を報じる山陽新聞の号外が30日、JR岡山駅で配られ、同学園にも届けられた。 号外はA3判のカラー刷りで「創志2年ぶり甲子園」の大見出しとともに、1回表に金山が先制となる適時打を放つ写真を掲載するなど、手に汗握る熱戦の様子を紹介している。 岡山駅では社員3人が配布し、駅利用者らが次々と手に取った。岡山市内の実家に帰省中の大学4年の女性(21)=東京都八王子市=は「甲子園で一つでも多く勝って、西日本豪雨で被災した岡山の人たちを元気づけてほしい」と話した。
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試合前日
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<第100回全国高校野球>岡山大会 創志学園VS岡山学芸館 決勝 甲子園かけ、強豪校激突

 第100回全国高校野球選手権記念岡山大会(県高野連など主催)は30日、倉敷市中庄のマスカットスタジアムで、創志学園と岡山学芸館による決勝が行われる。台風の影響で1日順延された大一番。創志学園は2年ぶり2回目、岡山学芸館は3年ぶり2回目の夏の甲子園出場をかけて戦う。

 岡山学芸館が甲子園に初出場した2015年の決勝と同カード。Aシードの創志学園は4試合のうち準決勝を除く3試合をコールド勝ち。Bシードの岡山学芸館も5試合中3試合をコールドで勝ち上がってきた。

 岡山学芸館のチーム打率3割7分、1試合平均9・4得点に対し、創志学園はチーム打率3割5分4厘、1試合平均7・8得点とやや低いものの、岡山学芸館は大会通算1本塁打に対し、創志学園は金山昌平選手(3年)の大会新記録となる4試合連続弾を含む通算5本塁打を放っている。

 ともにエースがチームを支えてきた。創志学園・西純矢投手(2年)は3試合で19回を投げ、自責点2、22奪三振。岡山学芸館・金村尚真投手(3年)は4試合20回3分の2で自責点1、29奪三振とここまでの成績はほぼ互角だ。激戦が予想される中、両エースがどこまで粘りきれるかが鍵を握る。 

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岡山 創志学園と学芸館が30日決勝 (第100回全国高校野球選手権記念岡山大会)

 第100回全国高校野球選手権記念岡山大会は30日、倉敷市のマスカットスタジアムで創志学園と学芸館による決勝が行われる。 台風12号の影響で1日順延し、準決勝から中1日で迎える大一番。創志学園が勝てば2年ぶり2度目、学芸館なら3年ぶり2度目の優勝となる。 試合開始は午後1時。両エースの攻略が見どころ 投打に高いレベルでまとまるチーム同士の頂上決戦。ともに防御率0点台の創志学園・西、学芸館・金村の両右腕を互いの強力打線がどう攻略するかが焦点になる。 3試合に先発し、防御率0・95(投球回19)の西は140キロ台後半の速球が魅力。準決勝は本調子でなかったものの、鋭く落ちるスライダーを武器に倉敷商を5安打完封し、大型右腕・引地に投げ勝った。2年生ながら、力だけでなく、器用さも備える。 左腕倉川が万全ではない中、金村は5試合中4試合に登板し、倉敷南との1回戦の二回に1点を許して以降、無失点を続け、防御率は0・44(投球回20回2/3)。切れのある直曲球をコースに投げ込み、奪三振は29個。球速では西に負けるが、安定感では上回る。 チーム打率3割5分4厘の創志学園は4番金山が6割と絶好調。大会新の4試合連続本塁打を放っている主砲の前に走者をためられれば勝機が広がる。岡本、中山らにも長打がある。1年生の遊撃・森田を中心に4戦無失策と守りも堅い。 学芸館はチーム打率3割7分1厘。5割台の那覇、福原ら7人並ぶ左打者が西攻略の鍵を握る。3回戦以降、自らのバットで先制点をたたき出している勝負強い4番金村にも期待がかかる。ディフェンスでは相手の機動力を封じたい。 春の県大会準々決勝では創志学園が3—2で学芸館に勝っているが、西と金村は先発で登板していない。 全国選手権が創設100年を迎えた2015年の岡山大会決勝で激突した両校。この時は準決勝で倉敷商を5安打完封した創志学園の2年生右腕高田(現巨人)が最後に力尽き、大逆転で学芸館が初優勝を飾った。第100回の節目の夏、2年生の速球派エース—。共通点は多いが、果たして今回は。創志学園・長沢宏行監督 自分に厳しく臨む 決勝は4年連続。これで負けたら監督の責任。それぐらい自分に厳しく臨む。好投手相手だが、こうした投手を打てないと全国でも勝てない。学芸館・山崎慶一監督 全てを懸け戦う 創志学園は総合力の高い全国レベルのチーム。全てを懸けて戦う相手だ。1点差くらいで食らいつき、後半勝負に持ち込む。面白くしたい。

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