岡山 豪雨で取り残された真備住民をボートで救助 工務店と大工の男性を表彰 / 岡山県矢掛町の80代女性の救助に貢献



 7月の西日本豪雨で倉敷市真備町が浸水した時、住民の救助にあたった工務店と大工の男性が表彰されました。


緊迫した状況や救出している時の気持ちは?
 岡山県の伊原木知事から表彰を受けたのは、倉敷市真備町の中本屋工務店と、大工の山中正信さんです。

 中本屋工務店の社員10人と山中さんは、7月7日午前6時ごろから約9時間にわたり、水上ゴルフ練習場で借りた、エンジン付きボートや魚釣り用の手漕ぎボートに乗り、付近の住民約60人を救出しました。

 表彰の後の伊原木知事との懇談では、緊迫した状況や救出している時の気持ちを打ち明けました。


中本屋工務店/岡田博幸 社長
(中本屋工務店/岡田博幸 社長)
「その時は一生懸命というか、必死で。それこそ無我夢中というか、とにかく助けなきゃいけないというだけですね」


大工/山中正信さん
(大工/山中正信さん)
「泥だらけで下が見えない、何があるかわからない。(Q.怖くはなかった?)怖かったです。電線触るのも」

/////
ボートで豪雨被災者60人救出

 岡山県は9日、西日本豪雨で甚大な浸水被害が起きた倉敷市真備町地区で、約60人をボートで救出したとして自営業山中正信さん(69)=同市=と中本屋工務店=同=に感謝状を贈った。 山中さんは7月7日午前6時ごろ、近隣の住宅の屋根やベランダで助けを求める人たちに気付き、自宅にあった釣り用の手こぎボートで救出した。 中本屋工務店の社員は山中さんの救出活動を見て、近くのゴルフ練習場からエンジン付きボートを借りて協力。社員約10人が次々と被災者をボートに乗せるなど、約9時間かけて高台に避難させた。 県庁での贈呈式では伊原木隆太知事が「皆さんの力がなければ犠牲者がさらに出ていた可能性もある。功績を広く県民に伝えたい」と感謝状を手渡した。山中さんは「一人でも多く、早く助けたい一心だった」、同工務店の岡田博幸社長は「目の前の命を救おうと必死だった。今後も地元企業として真備町復旧に尽力したい」と話した。
/////

豪雨時土砂に埋まった女性救出

 西日本豪雨で土砂に巻き込まれた岡山県矢掛町の80代女性の救助に貢献したとして、町は8日までに、倉敷市の自営業西木辰弥さん(57)ら3人に感謝状を贈った。 大雨特別警報が発令中だった7月7日午前1時半ごろ、女性の自宅に大量の土砂が流入。住宅は倒壊し、1階にいた女性は身動きの取れない状態に陥った。同日午前6時半ごろ、西木さんのもとへ女性の息子から連絡があり、現場に駆け付けたという。 2人は中学時代からの親友。家屋の中から「助けて」と叫ぶ女性の声を確認した西木さんと息子は、チェーンソーやバールで壁を崩すなどして女性を救出。西木さんは、ずぶぬれの状態で「寒い」と震える女性を背負って救急車まで運んだ。自宅倒壊から約8時間後に救出された女性は、左脚に軽傷を負っただけだった。 後日、西木さんがお見舞いに訪れた際、女性は「本当に助かった。ありがとう」と感謝の思いを伝え、互いに喜び合ったという。 町役場で贈呈式があり、山野通彦町長から感謝状を受け取った西木さんは「捜索している時、女性の顔が見えた瞬間はほっとした。一番大切な命を救えることができて何より」と話した。 このほか、女性の生存を確認し、消防へ連絡した町議の田中輝夫さん(60)=同町、三谷地区自治協議会長の江尻茂男さん(69)=同=にも感謝状が贈られた。
/////