岡山・長泉寺「平和の鐘」響く

  岡山ユネスコ協会は、岡山市北区南方の長泉寺で、世界平和への願いを込めて「平和の鐘」を打ち鳴らした。 協会員や市民ら約40人が参加した。金光学園高2年田中茉莉子さん(16)が、ユネスコが提唱する「わたしの平和宣言」を朗読。それに合わせ全員で「すべての人の生命を大切にします」「どんな暴力も許しません」などと唱和した。正午ごろになると、一人ずつ境内の鐘を突いた。 いとこらを広島の原爆で亡くした中国学園大の松畑熙一教授(78)=同区=は「戦争は心や体に傷を残し、ずっと消えない。二度と起こしてはならない」と話した。 倉敷ユネスコ協会も本栄寺(倉敷市本町)で会員ら約10人が鐘を鳴らした。 平和の鐘は、国連が2000年を「平和の文化国際年」に定めたのを機に、日本ユネスコ協会連盟(東京)の呼び掛けで始まった。