【西日本豪雨】災害弱者の支援は / 豪雨から2ヶ月 きょうの真備町


 被災地の課題の一つに体の不自由な高齢者などの「災害弱者」をどう支えていくかということがあります。
倉敷市真備町では浸水被害を受けた高齢者施設が避難先で1日も休まず被災者のケアを続けています。
倉敷市真備町の公民館、その一角で共同生活を送る高齢者たち。
町内の小規模多機能ホーム「ぶどうの家真備」の職員が24時間体制で見守り続けてきました。
平屋の建物だった「ぶどうの家真備」は豪雨被害で完全に水没しました。
認知症の高齢者への訪問サービスなどを行ってきたぶどうの家真備。
逃げ遅れた利用者の自宅を一軒ずつ回って救助しましたが、1人が命を落としました。
公民館に移って以来1日も休まず運営を続けています。
既に多くの住民が真備町を離れみなし仮設住宅などに移り住んでいます。
支援の体制をどう維持していくか、2ヵ月の節目を前に町内の高齢者や障害者の施設が集まり結束を確認し合いました。
災害から命をどう守るか、そして地域のコミュニティをどう取り戻していくか。
復興に欠かせない地域福祉の再建の取り組みを継続的に支える仕組みが求められます。

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豪雨から2ヶ月 きょうの真備町

死者61人岡山県に甚大な被害を出した西日本豪雨災害からきょうで2ヶ月がたちました。
最も大きな被害を受けた倉敷市真備町では、被災者の多くが先の見えない生活を送っています。
きょうの真備町を取材しました。
西日本豪雨で全世帯の2分の1以上が浸水した真備町。
被害の大きかった場所のひとつ有井地区です。
決壊した末政川の応急工事は完了しましたが、周りの建物には被害の爪あとが今も残されたままです。
決壊場所のすぐそばの家屋では男性が納屋の修復作業をおこなっていました。
被災者の多くはみなし仮設住宅など仮住まいへの引越しを進めていますが、自宅に帰る日のめどはついていません。
真備町内にある避難所のひとつ岡田小学校。
今月3日からは2学期が始まり校庭にはこどもの声が響きます。
しかし、校庭の隣にある体育館ではいまなお126人が避難所での生活を余儀なくされています。
住民の生活再建を手伝うボランティアはきょうも全国から訪れていました。
倉敷市福祉協議会によると多いときでは1500人いたボランティアですが、きょうは314人。
今月に入って大幅に減ってきていますが、支援の手はまだまだ必要です。
花見の名所として真備町民の憩いの場所だったグリーンパークまびです。
豪雨から2ヶ月のきょう、この場所に1500株の花が植えられました。
被災地は復興に向け動き出していますが、住民たちはまだまだ将来への安心が描けていません。
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西日本豪雨 真備町での浸水を再現 東京理科大の二瓶泰雄教授提供
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2015 0915


倉敷市洪水・土砂災害ハザードマップ (平成28年8月作成、平成29年2月更新)

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