岡山 豪雨で両岸の堤防が決壊した末政川 専門家がメカニズムを議論 倉敷市真備町
なぜ両岸の堤防が決壊したのか専門家が議論しました。西日本豪雨で堤防が決壊した倉敷市真備町の末政川について国の調査委員会が発生のメカニズムを探りました。
調査委員会が発生のメカニズムを探る
(小田川堤防調査委員会/前野詩朗 委員長)
「両岸決壊するというのは非常に稀な事例ではないかと思っております。今回の事象を明らかにして今後に役立てていけたらいいかなと思っております」
西日本豪雨で小田川やその支流の堤防が決壊した原因を議論している国の調査委員会です。
非公開で行われた会議では末政川の両岸の堤防が決壊するというまれな現象について集中的に議論しました。
専門家が議論
調査委員会の前野詩朗委員長によると、両岸の堤防が決壊する現象は天井川で川幅が狭く、川の水位が高い状態が
長時間続き、堤防の強度が弱くなった時に起きる可能性が高いということです。
同じく堤防が決壊した高馬川でも、両岸が決壊する寸前の状態だったということです。
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末政川決壊要因を国調査委が検証
西日本豪雨で倉敷市真備町地区の小田川と3支流が決壊した要因などを探る国の調査委員会(委員長・前野詩朗岡山大大学院教授)は30日、岡山市内で第5回会合を開き、支流・末政川の同一地点で両岸が決壊したメカニズムを検証。本流の水位が上昇して流れにくくなる「バックウオーター(背水)現象」に加え、別の地点で決壊した小田川の水が大量に流入したことが要因と分析した。 同委員会は当初、8月の第4回会合を最終回とし、決壊した全8カ所の主要因を結論付けた。その後、国土交通省の審議会から両岸の決壊は全国的に例が少なく、より詳しい検証を求められたことから調査した。 委員6人が出席した会合後に会見した前野委員長によると、河川の堤防は片側が切れると水位が下がり、対岸は残るが、末政川ではまず西岸が切れた後、小田川の決壊で真備町地区にあふれた水が切れた箇所から流れ込み、約7時間後に東岸も崩れたという。バックウオーター現象で水位が高い状態が続き、堤防が弱体化していた影響もあったとしている。 前野委員長は「両岸決壊が起こると被害がさらに拡大する。本川、支川に囲まれた地形は多々あり、今回の事例を参考に改修計画などを考えてほしい」と話した。この日の議論は同審議会に報告するほか、2018年度内にまとめる同委員会の報告書にも盛り込む予定。
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2015 0915
倉敷市洪水・土砂災害ハザードマップ (平成28年8月作成、平成29年2月更新)
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