豪雨災害時に人々はどう行動した?被災した7000世帯を調査へ 岡山県

西日本豪雨で被災した人たちは、どのように判断しどう行動したのか。岡山県が大規模なアンケート調査を行うことになりました。

 西日本豪雨での県や市町村の対応を検証する会議で発表されたものです。
 アンケート調査は、岡山県倉敷市、総社市など3市1町で被災した、約7000世帯が対象です。


豪雨災害の中でどのように判断し、行動したのかを明らかに

 豪雨災害の中でどのように判断し、行動したのかを明らかにします。

(災害検証委員会/河田恵昭 委員長)
「岡山の今回の被災の教訓を共有していただく必要がある。そのためには、できるだけ具体的になぜこうなったのかということを理解していただくことが一番重要」

 また2日の会議では、堤防の決壊について、県の認識が甘かったことが明らかになりました。

(関西大学 社会安全学部/奥村与志弘 准教授)
「越水しても破堤まではしないだろうと思っていた。それは事実ですか?」
(岡山県危機管理課長)
「私はそう思っていたということです」
(岡山大学大学院/前野詩朗 教授)
「越水して破堤に至らないことはほぼない。そういうところが認識できていなかったというのは問題がある」

 このほか、マスコミと連携して災害情報を配信することや、ハザードマップをより有効に使うべきだなどの意見が出ていました。
/////
検証委員会が被災者アンケート


 西日本豪雨に対する岡山県の対応を検証する委員会は、きょう、3回目の会合を開き、被災者の行動や避難の実態などについてアンケート調査を始めることを決めました。
このアンケート調査は検証委員会すべての委員の強い要望を受け実施されるものです。
西日本豪雨でなぜ多数の人的被害が出たのかを検証し、教訓を次の災害の備えに活かすため被災者に対しアンケートを行うものです。
特に被害の大きかった高梁川水系の倉敷市・総社市・高梁市と矢掛町で被災した7000世帯を対象に実施されます。
また、調査の項目にはハザードマップを知っていたかどうかや大雨の時にとった対応、現在の避難実態なども含まれています。
検証委員会は早ければ今月中に対象の被災者に郵送し、来月中に回収を終わらせたいとしています。
/////

岡山県豪雨検証委 被災7000世帯にアンケート 

西日本豪雨で被災した住民の避難行動などを調べるアンケートが倉敷市、総社市、高梁市、矢掛町の約7000世帯を対象に行われることが岡山県の初動体制を検証する委員会の会議で決まりました。被災当日の避難行動や特別警報など大雨に関する情報についての意識、それに被災後の心身のストレスなど25の項目を尋ねます。県は今月中にアンケートを発送し、来年2月頃に委員会の中で結果が公表される見通しです。
/////