西日本豪雨で被災後に死亡 「災害関連死」遺族の思い (死亡した岡山県の5人)
西日本豪雨で被災した後、持病が悪化するなどして死亡した岡山県の5人が先月、災害関連死と判定されました。
このうち、85歳で死亡した高梁市の男性の遺族が、胸のうちを明かしてくれました。
死は、防げたはずと悔しさを募らせています。
仏壇に手を合わせる別所和実さんです。
祖父の澄之さんはがんを患っていて、西日本豪雨で自宅が浸水し、福祉施設や病院を転々と避難するうちに容態が急変、7月7日の未明に息を引き取りました。
先月、医師らでつくる審査会が災害関連死と判定しました。
別所さんが暮らす高梁市成羽町の地区には、用水路で増水した水を川へ流すポンプが設置されています。
ところが、7月6日の夜は作動しませんでした。
管理する高梁市は、原因について冷却水が不足したのではとみています。
別所さんは責任を認めて欲しいと掛け合っていますが、市はポンプの不具合と浸水との因果関係は不明として、賠償はしない方針です。
老朽化したポンプは、新しいものに付け替えるとしていますが、排水量は現在と同じです。
別所さんは地区の人とともに、責任の所在を明らかにすることや治水対策を求めていきたいと話しています。
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みなし仮設で雨漏り 修繕に補助なし
西日本豪雨の被災者が住む民間住宅の「みなし仮設」の中には、物件に雨漏りなどの不備が見つかるケースがある。物件には賃料条件があるため十分な数が確保できず、築年数が長い建物も含まれるからだ。だが、リフォーム代を補助する制度はなく、専門家からは被災者を支援する制度の新設を求める声が上がる。
松本豊弘(かずひろ)さん(51)は8月中旬から、岡山県倉敷市内にある築30年以上のみなし仮設に内縁の妻と2人で暮らす。元々は解体予定の空き家だったこともあり、風呂場や居間の押し入れから雨漏りがある。下水道の異臭も室内に漂い、新たに購入した4台の空気清浄機をつけっぱなしの状態だ。リフォームしたいと考えているが、冷蔵庫や車も買い直したので、修繕費を出す余裕はない。
松本さんは倉敷市真備町有井にあった借家の自宅が豪雨で全壊した。みなし仮設を探すため不動産会社を回ったが、ペットの犬4匹も一緒に住める物件はなかなか見つからない。ボランティアの紹介で今の住まいの所有者と出会い、移り住んだ。入居前に所有者が壁紙や床のタイルを張り直してくれたものの、住んでみると雨漏りや異臭が判明した。退去後の生活を考えると、少しでも貯金を作っておきたい。「耐震強度も心配だが、市や県に相談しても全く耳を傾けてくれない。みなし仮設に移れば、支援は終わりなのか」と訴える。
みなし仮設は、自力で住居を確保できない被災者のため、自治体が民間住宅を借り上げて無償で提供する制度だ。被災者は不動産会社などを通じて物件を見つけ、自治体に申請。審査を経て数日後に決定通知が出て、早ければ1週間程度で入居できる。居住期限は2年間だ。岡山県内では2日時点で9市町3263世帯に決定通知が出されている。
ただ、提供される住宅には条件がある。賃料は2人以下なら6万円、3、4人なら8万円、5人以上なら9万円をそれぞれ超えることはできない。被災者からは「物件が限られる」との声が相次ぎ、同県は8月、1981年以前の旧耐震基準で建てられた物件も対象に含めた。
ところが、旧耐震基準で建てられたような築年数が長い物件だと、耐震性の問題などからリフォームが必要な場合がある。同県は決定通知を出す際、建物の耐震性までは考慮していないためだ。一方で修繕費を補助する制度はなく、物件の所有者か被災者が負担するしかない。同県は「みなし仮設に入居した被災者から、修繕に関する相談は複数受けている。しかし、新たに補助金や支援制度を設ける動きは今のところない」としている。
◇被災者更に苦しい思いを
仮設住宅や災害時の公的支援に詳しい長岡技術科学大(新潟県長岡市)の木村悟隆(のりたか)准教授の話 東日本大震災でも「みなし仮設」に入った被災者が、自腹でリフォームを強いられた事例があった。不適格なみなし仮設を適格と判断することで、高齢者や低所得者といった被災者が更に苦しい思いをすることがある。不適格なみなし仮設の修繕費補助制度の創設を検討するよう、県が国に働き掛けるべきだ。
◇岡山県内の「みなし仮設」
決定通知数(県など調べ)
岡山市 20世帯
倉敷市 3149世帯
笠岡市 6世帯
井原市 5世帯
高梁市 31世帯
新見市 2世帯
赤磐市 1世帯
矢掛町 10世帯
総社市 39世帯
※2日時点
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7月の豪雨から4か月 住民の思い様々 岡山 倉敷 真備 / 岡山 西日本豪雨から4カ月…堤防強化で立ち退きに「先が見えない」/ カビに悩まされる真備の浸水家屋 (被災から約4カ月)
岡山 百間川の河川敷は被災のまま (4か月経っても復旧は進まず)災害時には知識や経験の共有必要 (被災から約4カ月) 岡山 倉敷 真備
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岡山のダム大量放流が間際で回避 西日本豪雨で浸水拡大した恐れ (やはり 岡山市の水没の可能性もあった)
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西日本豪雨 真備町での浸水を再現 東京理科大の二瓶泰雄教授提供
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岡山県民の「ハザード意識」の改革! 「危険地図」生かせず 浸水区域は“想定内” 倉敷・真備町
岡山 倉敷 真備 ハザードマップ (倉敷市が作ったハザードマップとほぼ一致)倉敷の浸水、河川改修予定だった 5m予測の地域が被害
報道も支援もない岡山矢掛町など! 「報道も支援もない…」住民の悲痛な声 小田川周辺で孤立する地域 岡山 矢掛町など
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岡山・真備 浸水域、想定通り=ハザードマップ生きず―専門家「重要性認識を / 東京大講師 倉敷市に災害対応助言
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2015 0915
倉敷市洪水・土砂災害ハザードマップ (平成28年8月作成、平成29年2月更新)
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