ドローン使った荷物配送実験  岡山県和気町


 空を飛んで宅配荷物を届けられる、近い将来、そんな日がやって来るかもしれません。
ドローンを使って荷物を運ぶ運送システムの実用化を目指した国の実験が岡山県和気町でおこなわれています。
この実験は国土交通省などが岡山県和気町を含む全国の5つの地域でドローンを使った運送システムの検証実験をおこなっているものです。
運送に使われるドローンは全長およそ2メートル、2キロの重さの荷物が運べる輸送用の機体で、3時間連続で飛行することが可能です。
きょうは和気町中心部からおよそ10キロ離れた津瀬地区までおよそ30分をかけて飛行し、注文があった住民のもとへ商品が届けられました。
19世帯が暮らす津瀬地区は半数が65歳以上の高齢者で、最寄のスーパーまではおよそ10キロ。
車を運転しない高齢者には週に1回のコープの宅配サービスが頼りです。
ドローンは買い物難民の救済のほか、災害時の緊急支援にも期待されます。
実験は今月15日までおこなわれ、最終日には重さ10キロまで運べる新型ドローンでの飛行実験が行われます。