岡山 後楽園(「初春祭」)と岡山城(「烏城初夢まつり」) で新春催し多彩
後楽園(「初春祭」)と岡山城(「烏城初夢まつり」)

 名所で新年の祝いを—。岡山市の後楽園と岡山城天守閣前広場で来年1月1〜3日、多彩な催しが繰り広げられる。元日は後楽園と岡山城天守閣が無料開放される。 後楽園は恒例の「初春祭」があり、1、3日は午前11時〜午後2時、沢の池周辺でタンチョウの散策を公開。2日は能舞台で祝賀狂言「神鳴(かみなり)」(午前11時半と午後0時半から、鑑賞料500円)を上演する。箏曲の会(1日)、お庭茶会(3日、茶席料500円)などもある。 岡山城では「烏城初夢まつり」(同市、おかやま観光コンベンション協会、山陽新聞社でつくる実行委主催)を開催。元日は少年剣士の初稽古や獅子舞演舞があるほか、午後0時半からはぜんざいが先着200人に振る舞われる。期間中、こま回しなど正月遊びの体験コーナーを設ける。 後楽園の入園料は65歳以上140円、大人400円、高校生以下無料。天守閣の入場料は大人300円、小中学生120円。両施設の共通券(大人のみ、560円)もある。
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岡山 平成最後の迎春へ準備整える岡山県内の寺社

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イノシシ絵馬に「平穏な年」願う

 平穏な一年に—。来年のえと・イノシシにちなんだジャンボ絵馬が足高神社(倉敷市笹沖)と神(みわ)神社(総社市八代)に相次いで奉納された。境内に掲げられ、一足早く「正月ムード」を演出している。 足高神社の絵馬は縦1・9メートル、横2・6メートル。2頭のうり坊(イノシシの子)が親イノシシと楽しそうに遊ぶ様子を描いている。 格闘家のイラストなどで知られるイラストレーターの中川雅博さん=埼玉県在住=がデザインし、倉敷木材(倉敷市中島)とクラブン(同市笹沖)が制作して奉納した。拝殿横に飾っている。 井上亮二宮司は「今年は水害もあり、倉敷市にとって大変な年だった。ほほ笑ましいイノシシの親子のように、来年は幸せな時間が流れてほしい」と願いを込める。 ジャンボ絵馬は1998年から毎年飾られている。例年は次のえとの絵馬の掲示まで設置されるが、来年は改元後に、新元号を記した新しい絵馬を掲げる予定。 神神社の絵馬は、近くに住む片岡禎司さん(89)が作った。横1・8メートル、縦0・9メートルで、向かい合ったイノシシの親子を描写。白神倫枝宮司や氏子らが青竹を組み合わせた額に納め、拝殿横に飾り付けている。 片岡さんは「今年は災害で大変な年だったが、来年は穏やかになるよう願いを込めて描いた。多くの人に見てもらいたい」と話している。 片岡さんは初詣の目玉にと2014年末から毎年、同神社に大絵馬を奉納している。
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