国際情勢 国交正常化40年、米中首脳が書簡を交換 / 中国・習主席が新年の祝辞「自力更生を堅持し忍耐強く奮闘」を


 貿易問題などで対立を深める米中両国ですが、1月1日に国交正常化からちょうど40年となるのを祝って、習近平国家主席とトランプ大統領が書簡を交換しました。

 中国国営の新華社通信によりますと、習主席はトランプ大統領に宛てた書簡で、「協力こそが米中双方の最良の選択であることを歴史が証明している」と強調しました。そのうえで、現在の米中関係は重要な段階にあるとして、「協調、協力、安定を基調とした米中関係を推進したい」と訴えました。これに対し、トランプ大統領も「両国関係は大きな発展を遂げた」と指摘。「建設的な米中関係を築くことが私個人の優先事項だ」と表明したということです。

 1月1日で国交正常化40周年を迎える米中両国ですが、貿易問題などによる関係の悪化を反映して、大規模な祝賀行事などは予定されていません。

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中国・習主席が新年の祝辞「自力更生を堅持し忍耐強く奮闘」を

 中国の習近平国家主席は新年の祝辞で、貿易問題などでアメリカとの対立が深まる中、「自力更生を堅持し忍耐強く奮闘しなければならない」と述べ、自らの努力で国を発展させていく考えを強調しました。

 中国の習主席は12月31日の夜、国営の中国中央テレビを通じて、恒例となる新年の祝辞を述べました。この中で、習主席は「いくら風に吹かれ波に打たれようとも自力更生を堅持し、忍耐強く奮闘しなければならない」と述べました。貿易摩擦や先端技術の覇権争いでアメリカとの関係が悪化する中、外国に依存せず自らの努力で国を発展させる考えを強調した形です。

 また、「世界情勢がいかに変化しようとも、中国が国家主権を守る決意は変わらない」と述べ、南シナ海などの領土問題では譲らない姿勢を改めて示しました。

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