西日本豪雨で浸水の2交番が再開 28日から倉敷・真備、治安維持に期待



西日本豪雨で浸水被害を受けた玉島署真備交番(倉敷市真備町箭田)と川辺交番(同町川辺)の復旧工事が終わり、28日から運用を再開する。同町地区の拠点が仮設の臨時交番1カ所から2カ所に戻り、同署は「故郷を離れている人々も安心して帰って来られるよう、いっそうの治安維持に努める」としている。


内装の改修が終わり運用を再開する玉島署真備交番

 真備交番(鉄筋平屋約100平方メートル)は天井付近まで、川辺交番(同一部2階延べ約97平方メートル)は2階床上まで浸水。水が引いた昨年7月9日には交番前、同16日からは建物内に机と椅子を置き、業務に当たった。昨年12月から両交番の機能を市真備支所(同町箭田)駐車場に設けたプレハブの臨時交番に集約し、復旧工事を進めていた。


真備交番と川辺交番の地図

 両交番は建物の断熱材や壁紙の交換、照明器具や流し台の設置など内装を中心に工事を行い、被災前の状態に復旧。28日は午前中に電話設備や書類などを搬入し、夕方ごろから本格運用する。同町地区での人員は、被災前より1人増となる。

 同署の山下淳地域課長は「事件事故や住民の相談への対応が、より迅速にできる態勢に戻れた」とした上で「住民の把握など地域への目配りを進め、復興する真備町地区を見守っていきたい」と話す。