岡山市 学生のまちづくり支援へ 参加呼び掛け、商品開発や販売も



 岡山市は本年度、学生が企画したまちづくり活動やビジネスを支援する「学生イノベーションチャレンジ推進プロジェクト」をスタートさせる。活動を通じて地元への愛着を深め、定着を促す狙い。市内12大学・短大のほか、市と包括連携協定を結ぶ倉敷、総社市の4大学・短大を対象に参加を呼び掛けている。

 2019年度の新規事業で、17年度から2年間、学生の活動を支援した「大学生まちづくりチャレンジ事業」を大幅に拡充した。2校以上の学生グループによる取り組み枠を新たに設けて手厚く支援するほか、学生自身によるスモールビジネスを対象に加え、起業マインドの育成も図る。

 市政策企画課は「若者ならではの柔軟なアイデアを求めている。活動を進める中で岡山の良さを再認識してもらいたい」とする。

 募集は3人以上の「学生ソログループ」と、複数校による「学生ジョイントグループ」の2部門。ソロは最大30万円、ジョイントは同60万円を補助する。

 両部門とも2コースを設定。ソーシャルビジネスチャレンジは行政や企業、NPO、地域団体と協働し、中山間・周辺地域の振興やまちのにぎわい創出などに取り組む。スモールビジネスチャレンジは、新商品やサービスの開発、販売を目指す。エリアは原則、岡山市内。

 6月21日まで募集し、ニーズや効果、将来性、独創性など7項目を基準に審査。7月上旬に15件程度を選ぶ。活動期間は来年1月末までで、2月中旬に活動報告会を開き、優良事例を表彰する予定。

 問い合わせは同課(086―803―1043)。