岡山 ビルマ戦線語り継ぐ機関誌を発行 「岡山県ビルマ会」


太平洋戦争の最中に、激戦地・ビルマに岡山から派遣された、元日本兵の遺族などでつくる「岡山県ビルマ会」が、初めての機関誌を発行しました。
戦争の記憶を風化させてはならない。
平和への思いなどがつづられています。

「ビルマと私」、4月に完成した機関紙です。
ビルマ戦線に岡山から出征し、命を落とした日本兵の遺族など、8人の思いが収められています。
太平洋戦争中、激戦を極めた、ビルマ戦線です。
19万人もの日本兵が、戦死したといわれています。
岡山県からは、2万数千人が出征し、4500人あまりが命を失いました。
岡山県ビルマ会の会長、小田啓介さんの父親、敦巳さんは、ビルマ戦線から生還し、語り部として活動しましたが、2013年に亡くなりました。
啓介さんも、69歳。
子ども世代の高齢化が進む中、伝え聞いたことを記録に残す時期に来ていると考え、機関紙を発行しました。
希望者には、無料で提供することにしています。
戦後、74年が経とうとしています。
いかにして、痛ましい戦争の記憶を引き継いでいくのか。
平和を切望する声に、耳を傾ける必要があります。