岡山オリエント美術館で特別展「ミイラと神々」始まる
岡山オリエント美術館「ミイラと神々」

 古代エジプトやメソポタミアの祈りや生活などに注目した特別展「ミイラと神々」が岡山市北区のオリエント美術館で始まりました。この特別展「ミイラと神々エジプトの来世、メソポタミアの現世」は岡山市立オリエント美術館の開館40周年と岡山放送の開局50周年を記念して企画されたものです。会場にはハヤブサのミイラやイラン北西部で発見された金の装飾杯など260点が展示されていて、古代エジプトの人々が来世への希望を願い神々に祈った様子やメソポタミアの当時の生活が伺えます。こちらの棺はミイラが収められていたもので、表面には死者がミイラとなって復活する様子が描かれていて、美術館では当時の人の思いや生活に思いを馳せて欲しいと話していました。この特別展「ミイラと神々」は9月16日まで岡山市のオリエント美術館で開かれています。

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「ミイラと神々」古代文明を対比 岡山オリエント美術館で特別展

古代文明の精神世界を伝える特別展「ミイラと神々 エジプトの来世、メソポタミアの現世」(岡山市立オリエント美術館、岡山放送主催)が13日、同美術館(同市北区天神町)で開幕した。9月16日まで。

 「死者は来世で再生・復活する」と捉え、ミイラ作りなどをした古代エジプトと、現世をどう生きるかを考え、さまざまな占いが行われていた古代メソポタミアを対比的に紹介。約4千年前〜約2千年前の装飾品、レリーフ、神をかたどった像など、約260点を並べる。

 会場にはエジプトの人形棺(ひとがたかん)のふた(長さ186センチ、幅56センチ)、ミイラの手足の一部があるほか、死後の世界の手引となる「死者の書」の断片などがあり、来場者は興味深そうに見入っていた。メソポタミアで盛んだったヒツジの肝臓の色や形で将来を占う「肝臓占い」の結果が書かれた粘土板文書もある。

 父親と訪れた岡山市立小5年の男児(10)は「人形棺が一番印象に残った。よく見ると花などの模様が細かく描かれていて、きっと何か意味を込めているのだろうなと感じた」と話していた。

 開館時間は午前9時〜午後5時。入場料は一般1100円、65歳以上と高校・大学生は800円、小中学生500円。毎週月曜休館(15日、8月12日、9月16日は開館)。

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