岡山 真庭のSDGs事例 米学生が視察 バイオマス発電など取り組み学ぶ


 米国務省の「重要言語奨学金(CLS)プログラム」に基づいて岡山大が受け入れている米国の大学・大学院生25人が14日、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を実践する国のモデル都市に選ばれている真庭市を視察し、バイオマス発電や町並み保存の取り組みなどに理解を深めた。

 新建材CLT(直交集成板)を生産する銘建工業の中島浩一郎社長の案内で、同社工場や官民で運営するバイオマス発電所を見学し、循環型林業を展開している現状を聞いた。白壁や格子窓の商家や民家が残り、のれんなどを使ったまちづくりを進める勝山町並み保存地区なども訪れた。

 見学した学生(29)は「CLT工場の中がよく整理され、日本製品が高品質な理由が分かった気がする」と話した。

 勝山高など県内の高校生約50人も視察に参加した。

 CLSプログラムは、国家安全保障や経済発展に重要な役割を果たす世界15言語の人材育成を目指している。学生らは6月中旬に来岡し、8月10日まで日本語や日本文化を集中的に学ぶ計画。真庭市は岡山大が課外活動先の一つに選んだ。