猛暑日の岡山市で「逃げ水」現象 自転車のタイヤが路面に反射、溶けたよう
こどもと小川と緑


 岡山県内は30日、高気圧に覆われて晴れ、気温が上昇した。最高気温が岡山市中心部で35・7度に達するなど、観測全16地点のうち4地点で今年初の猛暑日(35度以上)となった。

 他に猛暑日だったのは高梁市35・2度、玉野市35・1度、真庭市久世35・0度。11地点で今年の最高気温を更新した。

 岡山市中心部では、蜃気楼(しんきろう)の一種で自転車のタイヤが路面に反射し、溶けたように見える「逃げ水」現象も起きた。熱中症の疑いで運ばれる人も相次ぎ、県内の各消防によると、夕方までに男女29人に上った。

 岡山地方気象台は「しばらくは厳しい暑さが続くだろう。健康管理に注意を」と呼び掛けている。

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熱中症か、備前70代女性が死亡 県内で128人搬送

 総務省消防庁は30日、熱中症で22~28日の1週間に救急搬送されたのは、全国で5664人だったとの速報値を発表した。このうち11府県で11人が死亡した。搬送者数は前週の約3倍に上った。

 岡山県では128人が搬送され、1人が死亡した。死者は備前市西片上の70代女性。東備消防組合によると、28日夜、同所の路上で倒れているのが見つかり、病院で死亡が確認された。夕方まで屋外で農作業をしていたという。

 県消防保安課によると、熱中症の疑いによる死者(昨年6人)は県内で今年初めて。
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猛烈な暑さ31日も注意

30日の県内は高気圧に覆われてよく晴れ、岡山市や高梁市などで35度以上の猛烈な暑さとなりました。
31日もこの暑さが続くと予想され、熱中症にならないよう十分な対策が必要です。

30日の県内は、高気圧に覆われておおむね晴れの天気となり、気温がぐんぐん上がりました。
日中の最高気温は、岡山市で35度7分と平年に比べ2度6分高くなり、高梁市で35度2分などと、4つの地点で35度以上の猛烈な暑さとなりました。
また、このほかの地点もすべて30度以上の真夏日となりました。
各地の消防によりますと、岡山県内では30日午後5時の時点で岡山市で6人、瀬戸内市で5人などあわせて25人が熱中症とみられる状態を訴え、病院に運ばれました。
このうち、津山市では30日午前10時前、80代の男性が畑で倒れているのが見つかり、病院に運ばれました。
消防によりますと男性は、農作業中に倒れたとみられ、意識がもうろうとした状態だったということです。
また、瀬戸内市では、30日夕方、70代の男性が自宅で意識がもうろうとした状態で倒れているのが見つかり、病院に運ばれました。
その後、症状は回復したということです。
気象台によりますと、この暑さは31日も続く見込みで、31日の日中の最高気温は岡山市で35度、津山市で34度と予想されています。
気象台は、熱中症の危険が特に高くなるとして、暑さを避けて水分をこまめに補給するとともに、冷房を適切に使うなど十分な暑さ対策をとるよう呼びかけています。
また、気象台は湿った空気の影響で、大気の状態が不安定になるとして、30日夜は、1時間に30ミリの激しい雨が降るおそれがあるとして、雷雨による天気の急変にも注意するよう呼びかけています。


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