去年の西日本豪雨被害額 岡山県最大  約4018億円/1兆1580億円/ 超大型台風10号接近 降り始めからの雨量1000ミリ超のおそれも

超大型台風10号


 去年の西日本豪雨について国土交通省は、建物や農作物など岡山県の被害額が、全国で最も多い約4018億円になったと発表しました。国交省によりますと去年の西日本豪雨で、全国の被害額は1兆1580億円で単独の豪雨による被害としては統計を取り始めた1961年以来最大となりました。被災地の中で最も被害額が多かったのが岡山県で約4018億円、次いで広島県、愛媛県と続いています。去年の西日本豪雨では九州北部や中国四国など広い範囲で記録的な大雨となり倉敷市真備町では小田川などの堤防が決壊し大規模な浸水による被害が出ました。また岡山県では西日本豪雨以外の水害も含む去年1年間の被害総額が約4028億円で、こちらも全国最大となりました。

/////

超大型台風10号接近 降り始めからの雨量1000ミリ超のおそれも (岡山 直撃か? 被災地中心に、警戒も)


超大型の台風10号は、14日から15日にかけて暴風域を伴って強い勢力で西日本に接近し、上陸するおそれがあります。猛烈な雨や風、しけとなるほか、降り始めからの雨の量が多いところで1000ミリを超える大雨となるおそれがあり、気象庁は早めの備えを呼びかけています。

気象庁によりますと、超大型の台風10号は日本の南の海上を北西に進んでいて、今後、発達して強い勢力となり、14日から15日にかけて暴風域を伴って西日本に接近し、上陸するおそれがあります。

西日本と東日本の太平洋側では14日から非常に強い風が吹き、九州南部では14日にかけての最大風速が30メートル、最大瞬間風速が45メートルと猛烈な風が予想されています。

また、海は広い範囲で大しけとなり、四国では14日にかけての波の高さが10メートルと猛烈にしける見込みです。

台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本と東日本の太平洋側では台風が接近する前の、13日から非常に激しい雨が降り、14日以降は台風本体や周辺の雨雲がかかって猛烈な雨が降るおそれがあります。

14日朝までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで
▽東海で300ミリ
▽近畿で200ミリ
▽九州と四国で100ミリから150ミリと予想され、
その後、15日朝までの24時間に
▽四国で400ミリから600ミリ、
▽九州と近畿で300ミリから500ミリ、
▽東海で300ミリから400ミリと予想されています。

さらに、台風が通過したあとも湿った空気の影響で雨が降り続き、降り始めからの雨量は多いところで1000ミリを超える大雨となるおそれがあります。

お盆休みの期間中に大荒れの天気となる見込みで、暴風や高波、高潮に加え、雨量が多くなる地域では土砂災害や浸水、川の氾濫の危険性が非常に高まるおそれがあります。

気象庁は最新の台風情報を確認し、早めに備えを進めるよう呼びかけています。

政府 情報連絡室を設置
政府は超大型の台風10号が西日本に接近し、上陸するおそれがあることを受けて、13日午前10時、総理大臣官邸の危機管理センターに「情報連絡室」を設置し、情報収集と警戒にあたっています。
/////