岡山カルチャーゾーンの鳥瞰絵図 17日披露、倉敷の画家岡本さん


 倉敷市の画家岡本直樹さん(70)が、新作の鳥瞰(ちょうかん)絵図「岡山カルチャーゾーン」を完成させた。岡本さんは「単なる地図ではなく、絵描きならではの生活感がある作品になっている」と手応え十分な様子。17日からギャラリー十露(同市本町)でお披露目する。

 「岡山カルチャーゾーン」は、岡山市の代表的な文化施設を網羅。南北1・1キロ、東西1キロを500分の1サイズ(縦2・1メートル、横2メートル)で再現した。アイソメトリックという画法により、建物の高さ、人や車などのスケール感が分かりやすいのが最大の特徴だ。

 2015年から着手し、自らチャーターして撮影した航空写真を基に、ビルの屋上から街を眺め、実際に通りを歩いてスケッチ。岡山市民会館など移転が決まっている施設が描写されて記録性もありながら、桜並木が美しい旭川の土手沿いや後楽園、人気飲食店前に行列ができている様子など日常を生き生きと切り取っている。

 岡本さんは美観地区で生まれ、高校卒業後の1968年から欧米で10年間美術を学んだ後、2002年に倉敷市に戻った。移りゆく街並みを見て「絵に描いて残そう」と同市中心部を題材とした「倉敷鳥瞰絵図2005」を作製。その後、同じ構図で1963年の街並みを再現した作品も手掛けた。

 展示会では岡山カルチャーゾーンに、倉敷鳥瞰絵図の2作品も並べる。いずれも同じ縮尺なため、道路の幅や建物の大きさ、街の規模など見比べることができる。岡本さんは「町人が作った倉敷と武家が作った岡山。違いを探したり、街の行方を想像したりと、思い思いの楽しみ方を見つけてほしい」と話している。

 展示は25日まで。午前10時〜午後6時(最終日は同5時)。入場無料。問い合わせは(086―423―2577)。