岡山県内遺族が肉親の死悼む 全国戦没者追悼式に82人参列


    15日に日本武道館(東京都千代田区)で開かれた政府主催の全国戦没者追悼式には、岡山県内から18〜88歳の遺族82人が参列し、戦争の犠牲となった肉親の死を悼むとともに、恒久平和を願った。

 前日上京し、靖国神社(千代田区)を参拝していた一行はこの日午前に会場入りし、正午の時報に合わせて黙とうした。天皇陛下のお言葉の後、各都道府県の代表らが献花し、岡山からは最年長の柴田正行さん(88)=瀬戸内市=が花を手向けた。

 柴田さんによると、父須喜男さんは1944年2月、魚雷を運ぶ輸送船に乗船中、南洋のトラック島沖で米潜水艦の砲撃を受けて船が沈没し、亡くなった。自身は「父の敵を討とう」と国民学校を卒業した45年春、海軍に入隊し、訓練中に終戦を迎えた。

 当時14歳。終戦後は漁師となり「幼い弟や妹を支えようと、昼も夜も働いた」と柴田さん。令和の時代を迎え、今では孫10人、ひ孫8人に恵まれている。「たくさんの人が悲しく、つらい思いをする戦争は二度とあってはならない。孫やひ孫が一生、平和に暮らせる世界であってほしい」と静かに話した。