岡山県内の中学3年、家庭学習少ない 平日1時間以上64.6%



岡山県教委は、全国の小学6年と中学3年を対象とした2019年度学習状況調査の県結果をまとめた。授業以外の学習時間が平日1時間以上の児童生徒の割合は、中3が64・6%(全国69・8%)、小6が72・1%(66・1%)。同時実施の全国学力テストで中3は過去最高の19位(前年度40位)に上昇したが、家庭での学習時間は全国や小6よりも短い結果となった。

 授業以外の平日学習時間の内訳は、中3が「3時間以上」5・7%(9・9%)、「2時間以上3時間未満」20・2%(25・6%)などで、「30分未満・全くしない」は15・0%(12・8%)に上った。小6は「3時間以上」10・7%(12・4%)、「2時間以上3時間未満」19・0%(16・9%)、「30分未満・全くしない」6・5%(9・9%)。中3の勉強時間が小6よりも少ない状態は、10年度から続いているという。

 平日学習時間と全国学力テスト結果の相関関係を見ると、学習時間が短いほど成績は低迷する傾向。中3で最も成績が良かった「2時間以上3時間未満」と、「全くしない」の偏差値の差は国語で7・4、数学で8・5だった。

 県教委義務教育課は「小学校で身に付いた学習習慣を中学校でも続けていくため、小中連携で宿題の質や量、点検方法などを協議し、家庭にも協力を呼び掛けていきたい」としている。

 県教委は15年度、家庭学習時間を増やし、質を高めるための手引「家庭学習のスタンダード」を作成、配布。時間の目安を、小学生は「学年×10分」以上、中学生は2時間以上としている。

 19年度全国学力テストで、小6は29位(前年度31位)だった。