国際情勢 米国務長官「平和的解決望む」 / 米、イラン代表団に入国ビザ ようやく発給 / EU委員長、離脱協定の一部修正を条件付きで許容か



 アメリカのポンペオ国務長官は、サウジアラビアの石油施設への攻撃について、イランの関与は明白だと改めて断言した上で、「平和的な解決を望んでいる」と語りました。

 「攻撃の背後に誰がいたのかは極めて明白だ。この地域で攻撃を指揮したのはイランだったという大きな意見の一致がある」(アメリカ ポンペオ国務長官)

 サウジアラビアに続き、UAE=アラブ首長国連邦を訪れたポンペオ氏は19日、石油施設の攻撃にイランが関与したと改めて断言。一方で、「我々は平和的な解決を望んでいる」と述べ、イランの脅威に対抗するため、「国際社会の協力態勢の構築に向け、努力を続けている」と語りました。

 これに関連して、サウジアラビアとUAEは相次いで、アメリカが提唱するホルムズ海峡警備の有志連合への参加を表明しました。既にイギリス、バーレーンなどが参加を表明していますが、日本などはイランとの関係を考慮して慎重な姿勢を示しています。

/////
EU委員長、離脱協定の一部修正を条件付きで許容か

 EUのユンケル委員長は19日、イギリスのEU離脱協定で問題となっているアイルランド国境管理についての条項を、条件付きで修正することも許容する姿勢を示しました。

 イギリスのメイ前首相とEUがまとめた現在の離脱協定では、両者の間に何の通商協定もないまま離脱の日を迎えた場合、アイルランドとイギリスの北アイルランドの間に物理的な国境が必要にならないよう、一時的にイギリスがEUの関税同盟に残り、北アイルランドはEU単一市場のルールに従うとの取り決めがあります。バックストップ条項と呼ばれるこの取り決めは、イギリス議会で強い反対にあったため、ジョンソン首相はその削除を求めています。

 ユンケル委員長は19日、イギリス・スカイニュースとのインタビューで、バックストップ条項自体に強い思い入れがあるわけではないとした上で、目指すものが別の方法で達成されるなら、条項は必要ないと述べました。これまでEUが頑なに拒否してきた離脱協定の修正に、条件付きながら柔軟な姿勢を見せたともとれます。

 イギリスは18日、EUに対してバックストップ条項の代替手段の案を複数提示したと見られていて、これらがEU加盟国にどのように受け止められるのかが今後の焦点となります。
/////

ファーウェイ新型スマホ、グーグルアプリ設定不可

 中国の通信機器大手ファーウェイは、新型スマートフォンを発表しましたが、アメリカ政府による禁輸措置の影響でグーグルアプリの設定ができず海外市場の支持を得られるかは未知数です。

 ファーウェイが発表したのは新型高性能スマートフォン「メイト30」シリーズで、次世代高速通信5Gに対応しています。一方で販売担当の責任者はトランプ政権の禁輸措置の影響で、アメリカ企業であるグーグルのアプリが設定できないことを明らかにしました。グーグルの基本ソフト「アンドロイド」も搭載できず、機能が制限されたソフトを使用しているとしています。

 ファーウェイは、第三者のサイトからグーグルアプリをダウンロードできるとしていますが、「ユーチューブ」や「クローム」などが使えない可能性があり、新型機種が海外市場の支持を得られるかは未知数で、世界2位のシェアを持つスマートフォンメーカーは大きな岐路に立っています。



/////
カナダ首相が謝罪、教師時代に人種差別的な“黒塗り”仮装

 カナダのトルドー首相が政治家になる前の2001年、顔を黒や茶色に塗る人種差別的な仮装をしていたことが批判にさらされています。トルドー首相は19日、謝罪に追われました。

 アメリカのタイム誌などはカナダのトルドー首相が私立学校の教師をしていた29歳の頃、「アラビアンナイト」をテーマにした学校行事で顔や手を茶色に塗り、「アラジン」の仮装をしていた写真を掲載しました。さらに、顔を黒く塗りアフロヘアの仮装をした写真も報道されていて、トルドー首相は19日、「深く後悔している」などと謝罪に追われました。

 「どんな状況であれ、顔を黒や茶色に塗ることは黒人差別の歴史を考えれば到底、受け入れられることではありません」(カナダ トルドー首相)

 トルドー首相はこれまで多様性をうたい少数派を擁護する姿勢を前面に押し出してきましたが、顔を黒や茶色に塗る行為は、欧米では人種差別として厳しく非難される行動です。野党側は「首相としての資質はない」などと批判を強めていて、トルドー首相が再選を目指す来月の総選挙への影響が注目されます。
/////

トルコの化学工場で爆発、落下物で辺りは一時騒然に

 トルコの工場で起きた爆発。吹き飛ばされた物体の落下で、辺りは一時、騒然となりました。

 噴煙とともに、空高く吹き飛ぶ物体。人々が逃げ惑う中、近くの道路上に落下しました。AP通信などによりますと、トルコ・イスタンブール近郊の化学工場で爆発が起こり、消防士2人がけがをしました。

 爆発は工場内で発生した火事に伴って起きたということですが、出火の原因についての情報は入っていません。

/////
米、イラン代表団に入国ビザ ようやく発給

 世界各国の首脳が集まる国連総会ハイレベルウィークを来週に控え、アメリカがイランの代表団に対して、ようやく入国ビザを発給したことが分かりました。

 ロウハニ大統領をはじめとするイランの代表団は、ニューヨークで来週から始まる国連総会ハイレベルウィークに出席する予定ですが、アメリカによる入国ビザの発給が遅れていたため、出席できない事態が懸念されていました。

 19日になってイラン国連代表部は、アメリカから入国ビザが発給されたと明らかにしましたが、出発直前となったビザの発給に、国連関係者の間ではサウジアラビアの石油施設攻撃へのイランの関与を疑うアメリカが、あえて発給を遅らせ冷遇したとの見方も出ています。

 アメリカとイランの対立が深まる中、国連総会の場で両国がどのような主張を展開するのか注目されます。


/////