岡山 AMDAが千葉での活動を報告 (千葉県の状況は、岡山にも対策急げ)


 台風15号による大規模な停電が長期化している千葉県に入り、支援活動を行った岡山市の国際医療ボランティア団体「AMDA」のスタッフが記者会見し、息の長い支援の必要性を強調しました。

AMDAは、今月12日から5日間、千葉県の君津市と南房総市に、看護師や保健師など5人を派遣し、20日はそのメンバーらが、岡山市北区で記者会見しました。
このうち、調整員として活動した神倉裕太郎さんは、現地では避難所を利用する人が少ないため、健康状態の把握に時間がかかっていることや、停電によって情報が入らず、ストレスがたまっている人が多いことなどを報告しました。
また、去年の西日本豪雨の被災地でも活動した、調整員の岩尾智子さんは「当時、一緒に活動した医師やボランティア団体がいたため、情報をスムーズに共有することができた」と述べました。
その上で、いまは復旧作業に追われている人たちが一段落した後に、新たな悩みを抱えるおそれもあるとして、息の長い支援の必要性を強調していました。

/////
=参考=
岡山 真庭市 「災害時も電力供給を」検討開始 (岡山市、倉敷市、総社市、矢掛町などは?)


 千葉県で、台風による停電が長期化し、災害時の電力供給の課題が浮き彫りになる中、真庭市で地域で必要な電力を再生可能エネルギーによって、地域の中だけでまかなう「マイクログリッド」と呼ばれる仕組みづくりに向けて、議論が始まりました。

真庭市役所で開かれた検討委員会の初会合には、市長や市内にある発電所の関係者など14人が出席しました。
「マイクログリッド」は、地域の中に再生可能エネルギーによる発電設備と送電設備の両方を備え、災害時などに電力会社からの送電が途絶えても供給を続けられる仕組みです。
林業が盛んな真庭市には、間伐材などを燃料にするバイオマス発電所があり、会合で発電所側は、電気自動車を利用するなどして、まずは市役所や避難所となる学校などに、電気を届けられるようにしたうえで、本格的な送電網の整備については、中国電力と協議していく考えを示しました。
検討委員会は、マイクログリッドを実現するための具体的な計画を、来年1月末までに取りまとめる予定です。
「真庭バイオマス発電」の中島浩一郎社長は「千葉県の停電で、災害時の電力の確保は、命に関わる問題だとはっきりした。いざという時に命を守ることができるよう、バイオマス発電を新たなステップに発展させたい」と話していました。


/////