岡山 ICT活用医療サービスで活性化 岡山の「ワカモノ会合」で学ぶ



 20カ国・地域(G20)保健相会合の岡山開催(10月19、20日)を前に、医療や健康を通して地域活性化策を考える「地方創生ワカモノ会合in岡山」が29日、岡山大鹿田キャンパス(岡山市北区鹿田町)で開かれ、最新のICT(情報通信技術)を活用した新しい医療サービス「ヘルステック」の事例紹介などがあった。

 ヘルステック関連のビジネスを展開する3社が登壇した。タニタヘルスリンク(東京)の担当者は、岡山市などの自治体や企業に体組成計や血圧計を置く取り組みを説明。「単に用意するだけでは活用されない。使い方や結果を説明する専門職を配置するなど、人とのつながりをつくることで活用の継続につながる」と述べた。

 出産・子育ての支援アプリを開発したエムティーアイ(東京)は「住みやすい地域、子育てしやすい環境をつくるため、ICTをどのように生活に取り入れ、利便性を高めるのかを考えてほしい」と呼び掛けた。

 予防医学研究者の石川善樹さんによる基調講演もあり、身体・精神・社会的豊かさを意味する「ウェルビーイング」について説明した。

 内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局などが主催し、学生や医療関係者ら約110人が聴講した。