国際情勢 香港デモ「覆面禁止法」に抗議 / 日米貿易協定、ワシントンで署名 (安倍首相は「39歳になった」ご機嫌トランプ氏が冗談) / 米、中国との閣僚級貿易協議10日から開催と発表
香港で「覆面禁止法」を施行した政府などへの抗議活動が続く中、7日も各所で抗議デモが行われ、警察は催涙弾などを使ってデモ隊を強制排除しました。
デモの参加者がマスクなどで顔を覆うことを禁止する「覆面禁止法」が施行される中、7日、九龍地区の警察署前にはマスクを着けた市民ら数百人が集まり、レンガや鉄の柵でバリケードを作って周辺の道路を一時封鎖しました。
「信号機が壊されています。今、信号機が壊されました。警察が催涙弾かなにかを撃ったようですね。今、一気にデモ隊が下がっていきます」(記者)
警察は、集会開始からおよそ30分後に催涙弾を発射し強制排除に乗り出しましたが、デモ隊が別の道路を封鎖するなどしたため、深夜まで衝突が続きました。
「九龍地区のショッピングモールでは、抗議活動が行われています」(記者)
「覆面禁止法」に抗議する集会やデモは各所で行われ、香港メディアによりますと、複数のデモ参加者らが逮捕されました。また、21の地下鉄の駅で、デモ隊が放火したり設備を壊したりしたということです。
SNS上では、9日以降も抗議活動への参加が呼びかけられていて、事態の鎮静化は見通せない状況です。
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日米貿易協定、ワシントンで署名
日本とアメリカが最終合意している新たな貿易協定について、日米両政府は現地時間7日、ワシントンで協定文に正式に署名しました。
「アメリカにとって今回の協定は、農家や牧場主に大きな変革をもたらすもので、我々は農家や牧場主を愛し、一生懸命に取り組んできた」(アメリカ トランプ大統領)
日米両政府は現地時間7日、最終合意している新たな貿易協定に正式に署名しました。来年1月1日の発効を目指す考えです。
協定をめぐっては、日本がアメリカ産の農産品の関税をTPP=環太平洋パートナーシップ協定の水準まで引き下げる一方、アメリカは日本車の関税撤廃を事実上、先送りするなど、日本が大幅に譲歩した内容となっています。
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安倍首相は「39歳になった」 ご機嫌トランプ氏が冗談
【ワシントン共同】トランプ米大統領(73)は7日、ホワイトハウスで開かれた日米貿易協定の署名式で「まず始めに安倍晋三首相の誕生日を祝いたい。彼は今日39歳になった」と冗談を飛ばし、会場が笑いに包まれた。
安倍氏の実際の誕生日は9月21日で今年65歳になった。北朝鮮やイラン、米中貿易交渉など主要な外交・通商問題がいずれも難航する中、来年の大統領選に向けてトランプ氏がアピールできる日米貿易協定の署名に“ご機嫌”だったとみられる。
ホワイトハウスは署名式に合わせて「トランプ大統領は米国の農家にとって、とてつもない勝利を手に入れた」と題する声明を発表した。
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米軍がシリア北部から撤収開始、情勢緊迫化の可能性
トルコのエルドアン大統領は、シリア北部に駐留するアメリカ軍の部隊が撤収を始めたと明らかにしました。
エルドアン大統領は7日、アメリカのトランプ大統領との電話会談の後に、アメリカ軍のシリア北部からの撤収が始まったと述べ、トランプ氏もツイッターに「ばかげた終わりなき戦争から手を引く時だ」と書き込みました。
ホワイトハウスは声明で、トルコが近くシリア北部で新たな軍事作戦を行うと明らかにするとともに、「アメリカ軍はこの作戦を支援せず関与しない」と距離を置く姿勢を鮮明にしました。
シリア北部の広範囲は、過激派組織「イスラム国」の掃討作戦でアメリカ軍に協力したクルド人勢力の支配下にあるため、クルド側は「裏切り行為だ」と批判。一方、国境を接するトルコはクルド人勢力の排除を目指していて、アメリカ軍の撤収により情勢が緊迫化する可能性があります。
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米、中国との閣僚級貿易協議10日から開催と発表
米中の対立が激しさを増す中、アメリカのホワイトハウスは7日、中国との閣僚級の貿易協議を10日からワシントンで開催すると正式に発表しました。
米中の貿易交渉をめぐっては、5月に協議が決裂して以降、双方が追加関税措置を発動しあうなど対立が激化しています。こうした中、ホワイトハウスは、10日からワシントンで、中国との閣僚級の貿易協議を行うと発表しました。アメリカからはライトハイザー通商代表とムニューシン財務長官が、中国からは劉鶴副首相が出席するということです。
米中の閣僚級による協議は、7月末に上海で行われて以来2か月半ぶりで、対立解消に向けどこまで歩み寄れるかが焦点です。
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NBAチームGMが香港抗議デモ支持のツイート、中国で反発
NBA=アメリカプロバスケットボールリーグに所属するチームのゼネラルマネージャーが、香港の抗議デモを支持するツイートをしたことに、中国で反発が広がっています。
NBA=アメリカプロバスケットボールリーグに所属するチーム、ヒューストン・ロケッツのダリル・モリーゼネラルマネージャーは、4日、香港で続く抗議デモについて、「自由のために戦おう。香港と共に立ち上がろう」とツイートしました。
ロケッツは、かつて中国出身の姚明元選手が所属した人気のチームですが、このツイートに中国国内で反発が広がり、6日、中国国営テレビがロケッツの試合の放映を中止すると伝えたほか、複数の中国企業がチームのスポンサー契約の中止を表明するなど、影響が広がっています。
こうした動きを受け、モリー氏はツイートを削除し、「中国のファンに不快感を与えるつもりはなかった」とコメントするなど対応を余儀なくされています。
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