国際情勢 イランのタンカーが爆発・炎上、ミサイルによる攻撃か / 米国防総省、サウジアラビアに2000人増派


 イランのタンカーがサウジアラビア西部の海上で爆発・炎上しました。死傷者はいないもようですが、イランメディアは「ミサイルによる攻撃」と報じています。

 ロイター通信によりますと、サウジアラビア西部のジッダからおよそ100キロ沖の紅海でイランのタンカーが爆発・炎上しました。死傷者はいないものの、石油が海に流出しています。

 イラン国営メディアは、「2発のミサイルに攻撃された」と報じていて、テロの可能性にも言及しています。また、イラン外務省の報道官は「危険を顧みない攻撃は多大な環境汚染を含め相応の責任を求められる」と攻撃を非難しました。

 犯行声明は出ておらず、中東・バーレーンに拠点を置くアメリカ海軍・第五艦隊の報道官も攻撃を把握しているものの、詳細は不明としています。中東周辺の海域では、今年5月と6月にイラン沖でサウジアラビア船籍などのタンカーが相次いで攻撃を受けるなど軍事的な緊張が高まっています。

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米国防総省、サウジアラビアに2000人増派

 イランとの緊張が続くなか、アメリカの国防総省は11日、サウジアラビアに2000人の兵士などを新たに派遣すると発表しました。

 「本日、サウジアラビアの国防相と電話会談し、サウジアラビアの防衛力やイランのさらなる攻撃から守るための継続的な取り組みについて議論した」(エスパー国防長官)

 国防総省によりますと、サウジアラビアに新たに送るのは2000人の兵士のほか、迎撃ミサイル「パトリオット」2基や、最新鋭のミサイル迎撃システム「THAAD」などです。

 イランとの緊張が続くなか、トランプ政権がサウジアラビアに軍隊を派遣するのは7月に駐留を決めてから今回が3度目で、あわせて3000人規模となります。
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仏・ルノー、ボロレCEOを解任

 フランスの自動車大手ルノーはカルロス・ゴーン被告の側近だったティエリー・ボロレCEOを解任したと発表しました。

 ルノーは11日、臨時の取締役会を開き、ボロレCEOの解任を全会一致で決めました。

 ボロレ氏は去年2月、COO=最高執行責任者にゴーン被告から指名されるなど後継者とみられていて、今年1月からはゴーン被告に代わるルノーのCEOを務めていました。現地メディアはボロレ氏の突然の解任についてルノーの筆頭株主であるフランス政府がゴーン体制からの決別を望み、側近だったボロレ氏を排除したのではないかと伝えています。

 スナール会長は会見で解任理由について「ルノーは新しい時代に入り新鮮な空気を吸う必要がある」としたうえで、ゴーン体制からの決別やフランス政府からの影響は否定しています。

 今後、ルノーは後任のCEOが決まるまでは最高財務責任者=CFOのクロチルド・デルボス氏が暫定的にCEOを務めるとしています。

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男が買い物客を次々に刺す、テロか 英・マンチェスター

 イギリス・マンチェスターで男が買い物客を次々に刺し4人が負傷しました。警察はテロ事件とみて調べています。

 マンチェスター中心部にあるショッピングセンターで11日午前11時すぎ、40代の男が買い物客を次々に刺しました。地元警察当局によれば、この事件で4人が負傷しました。いずれも命に別状はないということです。

 男は単独犯と見られ、駆け付けた警察官に取り押さえられました。警察は当初男を傷害容疑で逮捕しましたが、その後、テロ容疑に切り替えたと発表、背景などを調べています。
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