国際情勢 シリアで「イスラム国」戦闘員が逃走 / 英政権、今月末EU離脱を強調 / 韓国 韓国チョ法相 辞任を発表 ムン大統領の政権運営に打撃か


 トルコによるシリア北部への進軍で、過激派組織「イスラム国」の戦闘員らが拘束されている施設から逃走しているとみられることがわかりました。

 「私の後ろにみえるクルド人支配地域では、きょうも作戦が実行されています」(記者)

 トルコによるシリア北部への軍事作戦は攻勢を強めていて、トルコ国防省は14日、これまでにクルド人勢力550人を殺害したと発表しました。

 過激派組織「イスラム国」の掃討作戦で前面に立ってきたクルド人勢力は、兵力の分散を余儀なくされていて、AP通信によりますと、警備が手薄になった収容施設から「イスラム国」の外国人戦闘員やその妻など、859人が逃走したということです。

 今後は、トルコによる治安部隊がこれらの施設を指揮下に置くとしていますが、7万人以上いると言われる「イスラム国」関係者を管理する具体策は不透明です。

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英政権、今月末EU離脱を強調

 EUとの間で新たな離脱合意を得るための詰めの協議が続く中、イギリスのジョンソン政権は施政方針演説で、今月末に離脱すると改めて強調しました。

 イギリスでは、施政方針演説は、政府が用意したものを女王が読みあげます。
 「我が政府は、イギリスがEUから10月31日に、確実に離脱することを優先課題としてきました」(エリザベス女王)

 演説では、犯罪に対する刑の厳罰化といった治安強化策や環境保護策に取り組むことが示されたほか、改めて、今月末にEUから離脱することが強調されました。EUとイギリスは17日から開かれるEU首脳会議で新たな離脱合意を得ることを模索していて、焦点となっている離脱後の北アイルランドの関税問題や、将来の規則変更に関して北アイルランド地方議会が拒否権を持つことの是非などについて、詰めの協議が続いているとみられます。
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ノーベル経済学賞発表、米マサチューセッツ工科大教授ら3人

 今年のノーベル経済学賞の受賞者が発表されました。

 受賞が決まったのは、マサチューセッツ工科大学のバナジー教授ら、アメリカの大学教授3人です。貧困の軽減に関する研究が評価されたということです。

 日本人初のノーベル経済学賞の受賞はなりませんでした。

 14日の経済学賞を最後に、今年のノーベル賞受賞者の発表は全て終了しました。

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韓国チョ法相 辞任を発表 ムン大統領の政権運営に打撃か

韓国で家族ぐるみの不正な投資など、さまざまな疑惑が出ているチョ・グク(※チョ国)法相は14日、辞任すると発表しました。ムン・ジェイン(文在寅)大統領は、「非常に申し訳なく思う」と述べて謝罪しましたが、任命責任をめぐり政権運営への打撃となりそうです。

チョ・グク法相は14日午後、声明を発表し、14日付けで法相を辞任すると発表しました。

声明でチョ法相は「これ以上、私の家族のことで大統領や政府に対し迷惑をかけてはならない」としたうえで、力を入れてきた検察改革については、後任に委ねる考えを示しました。

チョ法相をめぐっては、就任前から家族ぐるみの不正な投資や娘の名門大学への不正入学など、さまざまな疑惑が取り沙汰されていましたが、ムン・ジェイン大統領が法相への任命を強行し、その後、チョ法相の支持派と反対派の双方が大規模な集会を開くなど対立が深まっていました。

側近のチョ法相が1か月余りで辞任することについて、ムン大統領は「国民の間に対立を生み出してしまい、社会は大きな痛みを経験した。大統領として、非常に申し訳なく思う」と述べ、国民に謝罪しました。

これに対して最大野党の「自由韓国党」は、「韓国を混乱に陥れた」としてムン大統領の任命責任を問うなど攻勢を強めており、政権運営への打撃となりそうです。

※チョ=曹の2本の縦線が1本

チョ法相「国民に申し訳ないし感謝している」
チョ法相は日本時間の午後3時半ごろ、法務省を出る際、待ち受けていた記者団を前に「国民の皆さんに対して申し訳ないし、感謝している。私は一人の市民に戻る。検察改革は、私より優れた後任者が引き継ぐことになる。国民が最後の仕上げをしてくれると信じている」と述べました。

ただ、記者からの質問には一切答えず、車に乗って法務省を後にしました。
ムン大統領「とても申し訳ない気持ち」
チョ法相が辞任すると発表したことを受けて、ムン大統領は14日午後、大統領府で開かれた会議の冒頭、「韓国社会は大きな痛みを経験した。大統領として、とても申し訳ない気持ちだ」と述べました。
最大野党「大統領は謝罪する必要がある」
チョ法相が辞任すると発表したことを受けて、最大野党「自由韓国党」は、ムン大統領への攻勢を強めています。

チョ法相の辞任発表を受けて「自由韓国党」のナ・ギョンウォン院内代表は14日午後、国会内で報道陣の取材に応じ、「世論を分裂させ、国民を軽んじたことについて、ムン大統領は謝罪する必要がある」と述べました。

また、「自由韓国党」の報道官もコメントを発表し、「チョ氏は検察の捜査を妨害して法の支配を壊し、国民を欺いた。辞任は遅すぎた」と批判しています。

さらに「ムン大統領は、閣僚の資格がないチョ氏を法相に任命して韓国を混乱に陥れたことを謝罪し、チョ氏とその家族に対する厳正な捜査によって、法の支配と民主主義を正常化させなければならない」として、攻勢を強めています。

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