沖縄の首里城火災で旧大原家住宅(岡山 倉敷 美観地区)を査察 


 那覇市の首里城で起きた火災を受けて、倉敷市消防局は、美観地区にある国の重要文化財の「旧大原家住宅」で、防火対策が適切に講じられているかを確認する緊急の査察を行いました。

先月末、那覇市にある世界遺産の首里城で起きた火災では、正殿など主要な建物が全焼しました。
これを受けて倉敷市消防局は、市内18か所にある伝統的な建物や構造物について、防火対策が適切に講じられているかを確認する緊急の査察を行っています。
5日は、美観地区にある国の重要文化財「旧大原家住宅」の査察が行われ、消防の担当者は、施設の管理者から説明を受けながら、消火設備が正しく機能するかや、分電盤の配線が耐火性のものになっているかなどを確認していました。
倉敷市消防局によりますと、査察で問題は見つからなかったということです。
「旧大原家住宅」の一般公開を行っている「語らい座大原本邸」の山下陽子館長は「木造の建物なので、もし火事になったら一気に火が燃え広がってしまう。改めて注意を徹底したい」と話していました。

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首里城火災うけ 文化財緊急査察 

 沖縄の首里城で発生した火災を受け倉敷市消防局は美観地区にある文化財の防火対策を緊急査察しました。査察が行われたのは倉敷市の美観地区にある国指定の重要文化財、旧大原家住宅です。倉敷消防署の職員が施設の防火対策などを確認しました。きっかけとなったのは先月31日に沖縄のシンボル、首里城を襲った火災。文化財約400点が焼失したとみられています。これを受けて国は自治体に文化財の防火体制を改めて確認するよう通知しました。査察では設置が義務付けられている自動火災報知設備の設置状況や火災の原因にもなる分電盤など電気設備の管理状況を確認したほか、火災を防ぐために注意すべき点をアドバイスしていました。倉敷市消防局によりますと市内の文化財の緊急査察は今月14日まで、18カ所、50棟で行われるということです。また香川県ですが木造の文化財で自動火災報知機が設置されているのは8割で、まだ設置していない施設もあるため所有者と協議を進めているということです。

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