岡山 真備地区復興計画推進委員会 / 「がんばろう真備!!」 被災地復興願うメッセージ ゼッケンにさまざまな思い
岡山 真備 浸水域



 昨年7月の西日本豪雨で甚大な被害を受けた倉敷市真備町の復興計画について、着実に進めるための委員会の初会合が開かれました。

倉敷市真備支所で開かれた初会合には、住民代表や有識者など22人が参加しました。
会では真備の復旧・復興に向けたこれまでの取り組みや、今年3月に策定された復興計画の進捗状況などが報告されました。
出席した委員からは「標高差だけのハザードマップだけでなく、夜間など時間帯も踏まえた避難経路を作れないか」などの意見が出されました。
倉敷市は、委員会で上がった意見をもとに見直し計画案を作る方針です。

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真備の復興計画で避難態勢強化


 西日本豪雨で甚大な被害を受けた、倉敷市真備町の復興計画を、進捗状況に合わせて見直すための検討会が開かれ、伊東市長は、再び災害が起きた場合の態勢の強化などをさらに進めていく考えを示しました。

昨年度、策定された倉敷市真備町の復興計画は、豪雨で決壊した小田川など4つの川の堤防工事が終わる、令和5年度までの被災者支援や、まちづくりの具体策が盛り込まれていて、進捗状況に合わせて毎年、内容が見直されることになっています。
11日、真備町で開かれた検討会には、伊東市長や大学の専門家、それに住民の代表などおよそ20人が参加しました。
この中で出席者からは、避難所の水や毛布などの備蓄品を、想定される避難者の数に合わせて整備することや、避難所までの道路が狭く移動しづらいため、道路を広げる対策を行うべきだなどといった意見が出されました。
伊東市長は「ハード面の整備など、復興計画は順調に進んでいると思う。今後は、避難行動など防災力を高める取り組みを進めたい」と述べ、再び災害が起きた場合の態勢強化などを盛り込む考えを示しました。
市は、市民にも意見を募った上で、来年3月末までに改訂版の計画をとりまとめることにしています。
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被災地復興願うメッセージ ゼッケンにさまざまな思い

「がんばろう真備!!」「岡山に元気を届けます」―。岡山市で10日開かれた「おかやまマラソン2019」では昨年同様、西日本豪雨の被災地復興を願うメッセージゼッケンを背中に着けたランナーの姿が見られた。生活再建に弾みをつけようと完走を期する被災者や、10月の台風19号を機に「災害が『人ごと』ではなくなった」と心を寄せた関東からの出場者も。豪雨から1年4カ月たつ中、ランナーたちは復興への思いを文字に込め、沿道の人と共有しながら駆け抜けた。

 倉敷市真備町の自宅が2階まで漬かり、リフォームを進めている女性(61)は〈サブ4(4時間以内の完走)〉と目標を書いた。約15分遅れてのゴールだったが、「充実した走りができた。生活の再建も一歩ずつ進めたい」と汗を拭った。

 今春、自宅の改修を終えた同町の男性(64)は〈復興支援に感謝〉と記して初出場し、フルマラソンを完走。「昨年はマラソンに出ようという気にもなれなかった。ここまで支えてくれた人たちにお礼の気持ちを伝えたかった」と笑顔を見せた。

 「おかやまマラソンには毎年参加しているが、災害が身近に迫ったことで被災した岡山の人への共感が一層強くなった」。そう話したのは、台風19号で約1900戸が浸水被害を受けた川崎市の会社員男性(49)。自宅は浸水を免れたが、吹き荒れる風や雨への恐怖で不安な一夜を過ごした。ゼッケン(500円)の売上金が豪雨と台風双方の被災地支援に充てられると知って初めて購入、〈応援をありがとう〉と書いて沿道の声援に応えた。

 〈がんばろう高梁〉と大きな字で書いたのは、高梁市消防本部の男性(58)。豪雨時、ボートで市内の浸水家屋から子どもやお年寄りを救助して回った。「自宅の再建ができていないためか、夜も明かりがともらない家がまだある」と、復興途上にある地元に改めて思いをはせた。

 倉敷市真備町のパート(49)は〈感謝の気持ちを忘れず走ります〉とつづった。全壊した自宅を今年2月、同じ場所で再建したものの「お金や心の問題など大変なことはまだまだある」とした上で、こう続けた。

 「多くの人に気に掛けてもらえることが、復興への長い道のりを歩み続ける力になる」

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おかやま マラソン 2019-11-10


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